西武の難解「勝利の方程式」に回答を導き出す両右腕 19日に続き盤石リレー
◆オープン戦・西武2―3ヤクルト(22日、ベルーナドーム) 西武の「必勝リレー」が徐々に見えてきた。8回に出た甲斐野央が1安打無失点に抑えると。9回は新加入のアブレイユが三者凡退に仕留めた。19日広島戦と同じ継投で、いずれもともに無失点。松井監督は「勝利の方程式」について常々柔軟性を持たせつつも「基本の固定はあるでしょう」と話しており、ソフトバンクで11セーブ41ホールドを積み重ねてきた甲斐野と、昨季米大リーグヤンキースで45試合登板したアブレイユが軸となりそうだ。 ■秋山幸二さんが〝伝説のバク宙〟披露!? 【動画】 ソフトバンクから今年加入した甲斐野はオープン戦4試合目の登板。先頭の村上にこの日最速だった154キロのツーシームを左前に運ばれたが、続く西川にバントを許さず捕邪飛に打ち取り、山田はツーシームで空振り三振に切って落とした。「きょうのツーシームはボールになりすぎていたけど、悪くはなかった」。12球で片付け、いまだにオープン戦無失点が続く完璧な投球にも笑顔はなかった。 アブレイユも登板3試合連続の無安打無失点で、松井監督は「スピードも切れも少しずつ良くなっている」とうなずいた。 この日同じく無失点に抑えたヤンや豆田に加え、登板機会がなかったリリーフの中にも通算194セーブの増田や2022年最優秀中継ぎ投手の水上ら実績のある投手が控える。松井監督は試合後「3連投はなかなかできない。そこ(8、9回)に投げてもらえる他のピッチャーも出てくる」と語った。甲斐野とアブレイユをベースに多様な〝方程式〟を組みながら、長いペナントレースを乗りきっていく。
西日本新聞社