「矢野くんの普通の日々」八木勇征のほっとけない姿をとらえた場面写真&メイキングカット公開 甘酸っぱい撮影シーンの裏側もレポート
「FANTASTICS」の八木勇征が単独初主演を務める「矢野くんの普通の日々」の場面写真とメイキングカットが公開された。 【フォトギャラリー】八木勇征の貴重なメイキングカット&場面写真<全12枚> 本作は、超不運体質な男子高生と心配性な女子高生をはじめとするクラスメイトたちの日常を描く田村結衣氏の人気ラブコメ漫画(「コミックDAYS」連載)を映画化。 八木が演じるのは、なぜか毎日ケガまみれになってしまう超不運体質の高校生・矢野役。ケガまみれの矢野の姿を見てほっとけなくなる超心配性なクラス委員長・吉田清子役を池端杏慈、吉田に想いを寄せるスポーツ万能な学校一のモテ男子・羽柴雄大役を「Travis Japan」の中村海人が務める。監督は、「午前0時、キスしに来てよ」「なのに、千輝くんが甘すぎる。」の新城毅彦。 3月下旬、関東近郊の某高校で撮影されたのは、矢野が吉田への気持ちを自覚し、授業中にふと告白するという序盤の大事な場面。教科書を忘れてしまった矢野が隣の席の吉田と机をくっつけ、見せてもらうカットでは、なんとも言えない緊張感が走る。ノートを取ろうとした吉田の肘が矢野の肘に当たってドキドキする2人。そんな甘酸っぱい時間を八木と池端が丁寧に演じていく。 超不運体質の矢野が動揺してノートで指を切り、吉田が絆創膏を貼ってあげる場面では、2人の視線がふと絡み合う。「好きです」と思わず口にする矢野を八木が絶妙な間で演じ、ピュアさゆえに、ともすれば何を考えているのかわからない矢野の空気感を繊細に表現。突然の告白にたじろぐ吉田役の池端のキュートなリアクションにも注目だ。 八木は「矢野くんはとてもピュアですよね。安全欲求がとても強く、ケガやアクシデントから身を守りたい思いが強すぎて、ほかの欲求にまで気持ちが行かないんですよね。でも、吉田さんや大切な仲間と出会い、変わりたいと思うようになっていく。矢野くんが本当に実現したかった日々を、この撮影期間で経験することができたと思っています」と話す。 そして池端も「撮影現場では、自分と清子ちゃんの関係を深めていきたいなと思っていました。清子ちゃんは何事にも全力で真面目で、一生懸命な子。特に、矢野くんに対しては常に全力です。そんな清子ちゃんが矢野くんに対して持ついろんな気持ちを理解しながら、役作りをしていきました」と明かす。そして、「私と清子ちゃんが似ているのは、心配性な部分です。私もすぐ、家族などに対して『大丈夫?』と聞いてしまったりするので。そういった自分と、清子ちゃんを照らし合わせることはあったと思います」と語った。 教室の少し離れた位置には、挙動不審な2人を複雑そうに見つめる羽柴(中村)の姿があり、彼の存在も矢野と吉田の淡い恋模様に絡んでくる。悪人が一切登場しない本作だが、その空気は撮影現場いも及び、撮影の合間にはキャスト陣が集まって談笑。特に同い年の八木と中村はクランクインしてすぐに意気投合したようで、この日も現場のムードメイカーとなっていた。 中村は「羽柴は勉強もスポーツも、なんでもできる人。正直、僕に似ていると言いたいところですけど(笑)、普段の僕とは違うキャラとして向き合っていきました。それに、羽柴はとことんいいヤツで、すごく優しいんです。自分の恋をどこかしら諦めきれない感じがありながらも、好きな子の恋を応援するような瞬間があったりします」と役どころを説明。「『俺、何やってんだろう?』というセリフがあるんですけど、本当にちょっと思いましたもん。でも、矢野のことを知って、彼とも距離が近くなる。それも1つの青春なのかなと思いました。そういったことに対する戸惑いも含めて、すごく可愛いキャラクターです」と役への想いを語った。 八木は共演者たちについて、「池端さんはとてもフレッシュでした。キラキラしていて眩しくてすごく真面目な方です。撮影が始まって間もない頃、とある大事なシーンを撮ったんですが、そのときに改めて“吉田さんを演じるのは池端さんしかいない!”と思いました。とても頼もしい存在です」と信頼を寄せる。 また、「羽柴役の(中村)海人くんとは同い年で、僕は親しみをこめて『うみちゃん』と呼んでいて、彼とは地元もほぼ同じで近しいものを感じています。ライバル役ではありますが、僕は羽柴くんと矢野の関係も好きです。矢野は羽柴くんのことが友達として好きだし、羽柴くんも矢野を気に掛けている。そんな2人の関係も見どころだと思います」と語った。 4月上旬、鎌倉市内の某所で撮影されたのは、矢野の超不運体質を物語るシーン。下校中の矢野が平坦な道でコケる、道端の標識にぶつかる、自分の学生鞄につまずく、道脇の用水路に落ちる……。いつの間にかボロボロになってしまう矢野の日常を見ることができる。 八木は「こういうのは大胆にやってなんぼですからね!」と笑顔を見せながら、最後は水の冷たい用水路にポチャリ。不運男子ぶりを熱演したあとは、何事もなかったかのようにスタスタ歩き、カメラが回っていないときでも矢野らしい姿を見せた。怪我の絶えない矢野は、絆創膏や包帯が必須アイテム。撮影現場には多種多様な絆創膏や包帯が大量に用意され、シーンの状況に合わせて装着していた。 八木はアクシデントに見舞われるシーンについて、「いかに自然に見せられるかだと思います。矢野くんにとっては初めて起こることじゃなく、日常の一部にあることだと意識して演じました。“あ、まただ……”みたいな。新城監督もおっしゃっていたんですが、“あ、またいつも通り起きちゃった”という感じが矢野くんらしさなんです」と語った。 小川プロデューサーは、「(八木は)グループ活動をしている時はおっとりした印象もありますが、撮影現場ではリーダーシップを発揮し始めて。すごく頼もしかったですね」と撮影現場での様子を振り返る。10代のキャストが顔を揃える現場で、八木はリーダーを率先して務め、キャスト同士を繋ぐ役割も積極的に果たしていった。八木からの提案で、撮影の中盤には、ロケ先でキャスト同士の交流を深める食事会も開催されたという。 「矢野くんの普通の日々」は11月15日に全国公開。