家系ラーメンに魅せられた店主が作る、マイルドで飲み干せる豚骨ラーメン(東京・東高円寺)
二つ目は、昨年初めて新宿で「大つけ麺博 Presents 日本ラーメン大百科」という催事に出店したこと。普段届けられない人たちにラーメンを届けられた経験が、自身の中でかけがえのないものとなったそうです。もっとたくさんの人にラーメンを食べてもらい喜んで欲しい、と思うようになり、都心にほど近い高円寺という地を新たに選びました。
そして三つ目は、自分のラーメンを作りたいということ。「らーめん ぱったぱた」でたくさんの経験を積み、いろいろな人たちからの助力を受け、少しずつ考え方が変わっていったと言います。次の店は家系ラーメンとの出会いに感謝しつつも、その枠にとらわれすぎない自分のラーメンを作りたい、と思うように。
新店舗の店名「蒼翔」には「『らーめん ぱったぱた』よりさらに大きく空を羽ばたいていけるようになりたい」という思いが込められています。 木の温かみのある店内は、カウンターのタイルなどに「蒼」を配色。落ち着いたつくりになっていて、女性一人でも入りやすい雰囲気です。清潔感のあるスッキリとした空間に、客席はカウンター11席と4名用のテーブルが1卓あります。
豚ゲンコツと背ガラを煮込み続けた醤油豚骨スープは、香りも良くまろやか。濃厚すぎず、鶏油やカエシのバランスが完璧でおいしい!と最後まで飲み干す人が多いようです。麺は三河屋製麺の中太麺を使用。国産小麦100%で、モチモチとした食感でスープともよく絡みます。
おすすめは「特製ラーメン」(1,550円)で、3種のチャーシュー(数日間熟成させたモモ肉の吊るし焼き・肩ロースの炭火焼き・煮豚のバラ肉)が楽しめます。さらにパリッとして密度の濃い極上のりと半熟の味玉、毎日手包みしている生姜の利いた自家製ワンタンがついていてお得に楽しめます!
「ワンタンチャーシューメン」(1,550円)はワンタン4個、チャーシュー4枚(3種)がトッピングされたボリュームたっぷりの一杯。ガッツリ食べたい人におすすめのメニューです。 東高円寺に誕生した新店。家系ラーメンに魅せられ、ラーメンを愛し続ける店主によるこだわりの一杯を味わいに、足を運んでみてはいかがでしょう。