亀裂抑制の耐疲労厚鋼板 神鋼、NETISに登録 建設分野へ採用拡大図る
神戸製鋼所は13日、橋梁用鋼板の製品メニューの一つで、業界初の疲労亀裂発生寿命を改善した耐疲労鋼板「EX―Facter」(エクスファクター)が国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたと発表した。鋼製橋梁の疲労耐久性向上へのニーズを加味し、部材点検時に外観からの目視点検では発見が困難な疲労亀裂発生部位である鋼床版デッキプレートに対し、同鋼の適用を提案。鋼床版デッキプレートとUリブの溶接部を模擬した疲労試験で1・5倍の疲労亀裂発生寿命の改善効果を確認した。同登録で従来の造船分野に加え、公共工事など建設分野でも採用拡大へ利用技術提案活動を推進、拡販を図る。