『おむすび』リサポン役・田村芽実 「橋本環奈ちゃんも“ギャルマインド”に近い明るさ。私もギャル精神を取り入れていきたい!」
福岡県・糸島で育った米田結(橋本環奈)が、平成から令和の時代に「ギャル魂」で栄養士を目指す姿を描く、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』。第1話から、結のクラスメイト・柚木理沙役(リサポン)として登場、「忍者やん」と結に言われるほどの身軽さや、驚異のギャル変身などで話題をさらっている田村芽実さん。 【写真】リサポン役の田村芽実さん、普段は… 朝ドラには『らんまん』以来二度目の出演で、初めて触れるギャルの世界に刺激を受けたという彼女に、朝ドラで得たものや、11月に開催のアイドルコンサートの話も含めて取材した。
ギャルの「なんとかなるさ」精神を取り入れたい
――最初のビジュアルが公開されたときは、在籍された「スマイレージの〝めいめい(愛称)〟すぎる!」など、田村さんのアイドル時代を振り返るようなコメントが寄せられていましたね。 あの写真がたまたま踊っている写真だったからかな(笑)。共演している「ハギャレン」(博多ギャル連合)のみんなにも、「ハロプロ(ハロー!プロジェクト)の雰囲気があるよね」と結構言われて。確かにドラマで着ている2000年代の衣装が、当時のハロプロ風ですし、いろいろなことが作用してそう言ってくれるのかな、とうれしかったです。 ――ドラマでは平成のギャルたちが明るくたくましく生きる姿が描かれていますが、学生時代を思い出しますか? それはありますね。私は芸能活動のため通信制の高校に通っていたので、もう一度学生をやっているような気持ちになれます。 ――理沙は学校ではおとなしそうですが、何度も米田結(橋本環奈)を「ハギャレン」に誘う積極的な面もありますね。 学校ではギャルを隠しているのですが、ギャルといるときは一生懸命メイクして、ギャルになろうと背伸びしている女の子です。頭が良くて、ギャルを純粋に愛し、大好きなギャルについて勉強している、「ギャルになりたいギャル」というところがおもしろいです。 ――田村さんもギャルについて勉強を? 雑誌「egg」をたくさん読んだり、「egg」のYouTube番組を見たりして、ギャルの仕草などを勉強しました。浜崎あゆみさんの曲がドラマの中に出てくるので、あゆの歌もたくさん聴きましたね。私はもともとゆきぽよさんが好きで、ギャルタレントの方は「可愛くておもしろいな」と思っていました。皆さんとても前向きですよね。みりちゃむ(真島瑠梨役)が本物のギャルなので、いろいろな話を聞いたのですが、「まあ、いけるっしょ!」とか「はっぴーしょ!」「アゲ~!」とか言ってて! それは「なんとかなるさ」精神で、そういう言葉を言うことで、自分の心を保つ面もあるのだと気づきました。楽観的に自分をもっていくことは、テクニックやパワーが要るけど、普段私たちがやりたくてもなかなかできないことを、ギャルたちがそうやって実行しているんだと。これは生きるうえでも大事なことで、その「ギャルマインド」を私生活にも取り入れたいなと思っています。 ――教わったギャル語やギャルポーズで印象的なものは? これは『おむすび』の監修をされているギャル評論家のRumiさんに教えてもらったのですが、当時「俄然」という言葉が流行り、プリクラに落書きするときも「俄然」と漢字で書いたそうです。私には聞きなれない言葉ですが、「俄然うちら」などと会話をしていたそうで、おもしろいなと思いました。 ――現場はどんな様子ですか? (橋本)環奈ちゃんは常に元気で、「疲れてない?」と声をかけると、「全然大丈夫」といつも笑顔が返ってきます。とにかくタフで、現場を明るく盛り上げてくれて、それこそ「ギャルマインド」に近い前向きな子です。 ほかの皆さんもとても優しくて素敵なのですが、私は「マツケンサンバ世代」なので、松平健さんにお会いできたのが特にうれしかったです。俳優さんのイメージはもちろんありますが、「マツケンサンバ」が私にとっても大ブームだったので…子どもの頃に好きだった人に会えるのは格別でした。ハギャレンの同世代の子たちとも、そういう話をしました。