マセラティ×アンティノリ、50年の歴史を融合した特別仕様の「グランカブリオ フォルゴレ」を発表──GQ新着カー
マセラティがワイナリー「アンティノリ」とコラボ。イタリアワインの名門、「ティニャネロ」50周年を記念したワンオフモデルが誕生した! 【写真を見る】究極のイタリアの伝統と誇りがここにある!
イタリアの誇りが共演
マセラティがワイナリー「アンティノリ」とのコラボレーションを発表した。 アンティノリが手掛ける世界的に有名な赤ワイン「ティニャネロ」の50周年を祝うとともに、マセラティブランドの110周年を記念するもので、ワンオフモデルとして「グランカブリオ フォルゴレ ティニャネロ」が製作された。こちらは7月14日にカリフォルニアで開催される「フェスティバル・ナパ・ヴァレー」の「アーツ・フォー・オール・ガラ」でオークションにかけられる。収益金はチャリティに寄付される予定だ。 ワインと自動車という一見かけ離れたかのように思えるふたつの世界は、イタリア人にとっては誇りであり、同じ芸術であり、そして国を代表する産業だ。このコラボでは高い美学と職人技で見事に融合させている。 エクステリアは、ティニャネロのブドウ畑の土壌にインスパイアされた赤茶色をベースに、ワイン樽を思わせる赤とバーガンディ色を加えた温かみのある色調で仕上げられている。さらに、タイヤのリムとブレーキキャリパーにはそれぞれマットブラックと光沢のあるブラックを採用。エンブレムはコッパーカラーで、ツヤのある背景にブロンズのマセラティロゴが施される。 またブドウから生まれるヴィーガンレザー「ヴェジェア」を使用したインテリアにも注目したい。これはマセラティ初の試みであり、両ブランドのフィロソフィーの融合が感じられるアプローチだ。複数の素材を使ったシルバーとバーガンディのリブ編みで仕上げられたシートは、ティニャネロの丘に連なるブドウの木々を想起させる。 さらに、ダークブライアの木にレーザー加工を施したパネルには、ティニャネロのロゴが。ヘッドレストには、マセラティのトライデントとティニャネロの象徴である太陽を組み合わせた刺繍が施されている。中央のフロアトンネルには、レーザーで刻まれた同じシンボルと共に、1971-2021の日付が添えられ、ティニャネロの50年の歴史を静かに物語っている。 マセラティのヘッドデザイナー、クラウス・ブッセは、このコラボレーションについて「マセラティ フォーリセリエのカスタマイズプログラムの真髄を体現する機会」と語る。一方、アンティノリのピエロ・アンティノリは「より高い品質を見出すための絶え間ない挑戦、向上への執念、常に自問自答し続けること。これらがマセラティとのコラボレーションの礎となっている」と述べ、両ブランドの共通理念を強調した。
編集と文・岩田桂視(GQ)