ドラフト会議待つ戸畑高の萩原望安内野手、通算6本のランニング本塁打…陸上部で練習積み俊足磨く
プロ野球のドラフト会議が24日、東京都内で開かれる。九州・山口・沖縄からは高校生23人、大学生19人がプロ志望届を提出したほか、社会人や独立リーグの選手も指名を待つ。運命の日を前に、夢に向かって練習に励む選手を紹介する。 【写真】最速153キロの右腕、東海大九州の広池康志郎投手もドラフト会議に臨む
萩原望安内野手(18)(福岡・戸畑高)
高校通算11本塁打で、そのうち6本がランニング本塁打という。持ち味の俊足を生かし、試合では複数回の盗塁を決めるのが当たり前の韋駄天だ。
福岡県芦屋町出身。高校1年の冬に前監督から命じられて約2か月、陸上部で練習を積んだ。土曜と日曜は野球部で汗を流し、平日は陸上部でタイヤ引きや坂道ダッシュを繰り返した。腕の振りを速くして走るフォームの指導も受け、走力はさらに上がった。「監督の指示に最初は驚いたけど、体作りやスピードアップにつながった」と振り返る。
インターネットでプロ野球の動画を見て研究し、盗塁のスタートの切り方やスライディングの技術を磨いた。圧倒的なスピードでダイヤモンドを駆け回り、チームの攻撃を活性化。今夏の福岡大会では、東筑紫学園高との3回戦で四回に敵失で出塁すると、二盗、三盗を決めて得点につなげた。
憧れは、球界きっての快足で知られるソフトバンクの周東佑京選手(28)だ。「足の速さがどこまで通用するか試したい。チャンスを広げて得点につなげられるような選手になる」。追ってきた背中に近づけるように、まだまだ走り続ける。