宮田成華に訪れたリベンジのチャンス!? 初優勝に向け1打差で最終日へ「負けないように積極的に攻めていきたい」
コーチとの調整で曲がりが減少
◆国内女子プロゴルフ 富士通レディース 10月11~13日 東急セブンハンドレッドクラブ西コース(千葉県) 6697ヤード・パー72 【写真&動画】「お三方目立ちますね」 目黒川に現れた脇元華&宮田成華&林菜乃子の“お花見”プライベートショット これが実際の投稿です
昨季、宮田成華はメルセデス・ランキング79位に終わった。翌年のシード権を獲得できる50位以内には入れなかったが、優勝争いには2度絡んでいる。最終日を首位タイで迎えた資生堂レディス、首位と3打差ながらも最終日最終組でラウンドした大王製紙エリエールレディスだ。 前者は4位、後者は25位タイに終わった。もちろん、その時に味わった悔しさは今でも忘れない。
今シーズン、出場30試合目にしてついにリベンジのチャンスを迎えた。首位と1打差の通算9アンダー、4位タイで最終日をスタートするのだ。ようやく訪れた優勝争いの理由を次のように分析する。 「今年は初日のスコアが悪く、そのぶんの出遅れが響いたと思います」 確かに、スタッツを見ると、初日の平均ストロークは72.8985(76位)でラウンド別では唯一オーバーパーだ。今大会は初日を69で回ったことで、2日目を終えての上位進出となった。 「今までは初日を大事に行こうとして守り過ぎていたのかもしれません。今回は積極的にプレーできたと思います」 もちろん、それだけが理由ではない。2週前に坂詰和久コーチにスイングをチェックしてもらい、アドレスでの向きなどアライメントを微調整したことも大きい。そのおかげで、ショットの曲がりを最小限に抑えることができた。 前週を終えてのメルセデス・ランキングは60位の宮田。シードを獲得できるのはランキングの上位50人。その中に食い込むには70ポイント以上必要であり、さらに確定させるには150ポイントは上乗せしたい。 宮田が出場できるのはこの試合を含めて残り5試合。全試合で30ポイントずつ稼げばクリアできるが、すべて15位以内に入らなければならない。ならば、このチャンスを活かし、優勝を狙いたいところだ。 「上位を見ると自分よりも若い選手が目立ちますが、自分も負けないように積極的に攻めていきたいと思います」 どちらにしても、今大会はバーディー合戦の様相を呈しているだけに、スコアを伸ばさなければ勝利には近づけない。最終日はこれまでの経験を生かしつつ、これまでの悔し涙をうれし涙に変えるつもりだ。
宮田 成華(みやた・なるは)
1997年11月7日生まれ、東京都出身。2019年のプロテストに合格し、2020-21統合シーズンからツアー参戦。3回のトップ5を記録するなど頭角を現すもシードには至らず。24年シーズンはQTランキング19位からのシード獲得を目指す。日立建機日本所属。
山西英希