トヨタ車体の超小型モビリティ「コムス」、最高速60km/h/航続距離57kmの小型EVが79.97万~98.45万円で市販化【今日は何の日?7月2日】
●トヨタ初の市販化となる超小型モビリティC+pod登場
ベンチャー企業や自動車メーカーから様々な超小型モビリティの実証試験が行なわれ、なかには市販化されているものもある。大手メーカーで市販化されている超小型モビリティは、トヨタ車体の「コムス」だけだったが、2021年にトヨタから「C+pod(シーポッド)」がリース販売を始めた。 C+podは、2人乗りの超小型モビリティの型式指定車であり、2020年12月から法人や自治体にリース販売、2021年12月からは個人向けリースを開始した。ボディサイズは、2490mm/1290mm/1550mm(全長/全幅/全高)で、9.06kWhのリチウムイオン電池を搭載し、航続距離159km(WLTCモード)、最高速度は60km/hで高速道路と自動車道路は走行できない。 また、最大1500WのAC100Vコンセントも装備され、非常用電源としても活用できるように設定されており、価格は165.5万~171.6万円で歩行者所突軽減ボディやエアバッグも採用されている。 トヨタが本腰を入れて投入したC+podだが、今年(2024年)の夏頃に生産を終了するという発表があった。今後のパーソナルモビリティに対するトヨタの動きについては、現時点では不透明な状況だ。 ・・・・・・・ 超小型モビリティは、特定地域での活用や短距離走行の業務用には適しており、デリバリー車や近隣を回るような営業車として街中で見かけるようになってきた。ただし、パーソナルユースとしての利用は限定的であり、普及のためには、さらなる低コスト化と超小型モビリティが周囲に迷惑をかけずに安心して走れる環境づくりが必要である。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純