ニッサン・フォーミュラEチームがシーズン11に新投入のGEN3EVOマシンを公開。桜のモチーフを踏襲
10月17日、ABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦しているニッサン・フォーミュラEチームは、2024/2025年“シーズン11”でシリーズに導入されるGEN3EVOにアップデートしたマシンを初公開した。 【写真】GEN3エEVOマシンにも踏襲された桜モチーフのデザイン/ニッサン・フォーミュラE 2世代目マシンのGEN2が導入された2018/19年シーズン5より、パワートレイン・マニュファクチャラーとして同シリーズへの参戦を開始。そしてGEN3マシン導入年の2022/2023年シーズン9からは、ともに参戦を行ってきたe.ダムスを買収し、ニッサン・フォーミュラEチームとして戦いを続けている。 直近のシーズン10ではチームランキングとドライバーズランキングで4位、新設されたマニュファクチャラーズランキングで3位を獲得したニッサン・フォーミュラEチーム。来季はオリバー・ローランドとノルマン・ナトというラインアップに体制を戻し、再発進を期す。 今回公開された新デザインのGEN3EVOマシンは、シーズン9以来ファンに愛されてきた桜がデザインされており、フォーミュラEにおいて日産チームのアイデンティティとして親しまれているモチーフが踏襲された。 シーズン11ではローランドが『23』番、ナトが『17』番のマシンで勝利を争うことになるという。 すでに2030年までの参戦継続を発表しているチームは、来たるシーズンへ向けて新しいファクトリーも稼働を開始し準備を進めている。パリの南に位置するこの施設は、2600平方メートルの敷地内に、ワークショップエリアやシミュレーター、エンジニアリング、管理オフィス、更には展示エリアや会議室、多目的エリアも備える。 ニッサン・フォーミュラEチームのマネージングダイレクターを務めるトマソ・ヴォルペは、新シーズンへ向け、「これまですべてが順調に進んでいる」と自信を語る。 「新シーズンに向けてワクワクしつつ、GEN3EVOに精通するために一生懸命取り組んでいる。これまですべてが順調に進んでおり、バレンシアのテストがとても楽しみだ」 「新しいファクトリーの稼働も順調だと言える。この施設を最大限に活用することで、チームの潜在力を最大限に引き出すことができるだろう」 「そして、これから一緒に戦うナトはチームのクルーをよく知っていたので、すぐにチームに馴染んでいた。ローランドとナトという強力なドライバーが揃い、勝利と表彰台獲得に向けて準備が整ったと自信を持って言える」 「さらに、今シーズンからはエレクトロミン社が主要パートナーとなった。コーラル社とコーラルアイウェア社との既存の関係に加えて、素晴らしい企業が私たちを支援してくれている。我々は、すべてに対し全力を注ぎ、シーズン11でトップを目指す」 駆動方式の変更や回生効率の向上、さらなる加速性能を獲得したこの新たなGEN3EVOマシンは、11月4日から7日にバレンシアで開催されるシーズン前のテストを経て、シーズン11の開幕戦となる、12月7日のサンパウロE-Prixにて初戦を迎える。 [オートスポーツweb 2024年10月17日]