【センバツ4強戦力分析】健大高崎は石垣、佐藤の2年生投手コンビが躍動!「史上最強の顔ぶれ」が揃った強力打線の大爆発に期待!
第96回選抜高等学校野球大会は30日に準決勝、31日に決勝戦が行われる。 2012年以来のベスト4入りした健大高崎。決勝に進出すれば、群馬県勢としては69年ぶりの快挙になる。今年は投打に逸材が揃い、優勝候補として注目されてきた。勝ち進むごとにその能力の高さを発揮してきた。 【一覧】健大高崎のベンチ入り選手
データ・勝ち上がり
総得点14 総失点1 チーム打率.276 1回戦 学法石川 4-0 2回戦 明豊 4-0 準々決勝 山梨学院 6-1
佐藤、石垣の2年生投手コンビが甲子園で躍動!
ここまでの3試合は146キロ左腕・佐藤 龍月投手、150キロ右腕・石垣元気投手の2年生投手コンビの2人のリレーで投げてきた。 今大会の佐藤は130キロ後半の速球、120キロ前半のスライダーのコンビネーションで19回を投げ19奪三振。まだ失点を許していない。ただ準々決勝の山梨学院戦では血豆の影響で、5回で降板。中1日で迎える準決勝ではその影響が出ていないか心配だ。 石垣は初戦の学法石川戦で148キロ、明豊戦で149キロをマークし、自慢の速球を投げ込んでいる。 気になるのは疲労面。2人とも中1日で準決勝を迎える。大会序盤と比べると、間違いなくクオリティは落ちるだろう。他でベンチ入りしているのは、141キロ左腕・杉山 優哉投手(3年)。登板があれば、実戦力も高く、佐藤、石垣の負担を減らす投球を見せていきたい。
強力打線も本領発揮の兆し
健大高崎は高校通算29本塁打の箱山 遥人捕手(3年)を筆頭に高校通算10本塁打以上を打っている選手が7人もいる強力打線だった。ただ、緊張からか、スイングが鈍く、1回戦、2回戦ともに4得点。長打は0本だった。大型遊撃手・田中 陽翔内野手(3年)は「甲子園初戦の打席はやっぱり緊張します。とにかく力んでしまいました」と苦笑いを見せる。昨年に続いてスタメンマスクの箱山でさえも「甲子園初戦は難しいという話をしていましたが、本当に難しかったです」と渋い表情だった。 だが、準々決勝の山梨学院戦で3長打。頼みの箱山にも三塁打、田中にも二塁打が出た。田中は「甲子園初戦よりも慣れてきて、力みが抜けましたので思い切り振ることができていますし、足も動いています!」と笑顔を見せた。 どの選手も捉える打球がだんだん鋭くなっており、今まで以上に長打が期待できる。
壁を乗り越え初の頂点を
健大高崎は全国制覇を目指して、打撃、守備、走塁を徹底的に磨いてきた。そして今の3年生たちの野手陣の顔ぶれは、指導者陣から歴代最強の呼び声が高い。選手たちは準決勝以降でも潜在能力の高さを発揮し、初の頂点を掴むことができるか注目だ。