ラウンド中の“他の組”との付き合い方。ベテランシングルが意識する気を付けたいポイントとは?【参上! ゴルファー応援隊】
ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「プレー中の前後左右の組との付き合い方」がテーマです。
他の組のこと、意識してますか?
最近、気になっているのが、プレー中、他の組との関わりや付き合い方についてです。貸し切りでもなければ、ゴルフコースは常に見知らぬ人々と共有している状態です。 他の組のプレーヤーとの付き合い方について改めて考えていきたいと思います。 まずは、「前の組」。 まず一番気をつけたいのが、前の組との間隔です。1ホール以上も空けてしまうと、スロープレーとなり、コースにいる全てのプレーヤーに迷惑をかけることになります。 また、前の組が届く距離にいるのに、打ってしまうと、これは「打ち込み」です。安全第一、コースによっては、ボールが前の組に届いていなくても、「音が聞こえた」「50ヤード以内に球が来たら、打ち込みとみなす」といった規定を設けているところもあります。打球事故や打ち込みで、訴訟が起こされるケースもあると聞きます。「絶対届かない」と思っても、更に再確認。充分な間隔を空けてからプレーするようにしましょう。 また、前の組がプレーを終えてグリーンから出ると、すぐに打ってしまう方も見かけますが、カートがグリーン脇に止まっていたら、そのカートが去ってしまうまで、プレーを始めてはいけません。これも人によっては「打ち込み」とみなすこともあります。 無用なトラブルを避ける為にも、前の組との間隔には常に心配りをして頂きたいと思います。 次に「後ろの組」。 進行が詰まって、後ろの組が待機している状況も多いと思います。でもどうせ前が詰まっているから、とダラダラしたプレーは考え物。誰しも、待たされるのは嫌なもの。でも前の組がキビキビとした動きでプレーしていれば、それだけで、待たされるストレスも少なくて済みます。 また、グリーンでプレーを終えたら、速やかにハケること。出来るだけ早くグリーンを空けてあげることで、進行もスムーズになります。 また、こちらが4人組で、後ろが2人組、などという場合、状況を見て「パス」させるということも選択肢のひとつです。慣れていないと、「お先にどうぞ」というタイミングも難しいかと思いますが、売店のあるホールや、ショートホールだとお互いにスムーズにいきやすいかと思います。 残りホールが少なければ、コースのスタッフに相談して、後半のプレーの順番を入れ替えてもらうというのも良いと思います。 そして、「左右の組」。 あまり聞き慣れないかも知れませんが、隣のホールのプレーヤーや、ティーイングエリアか隣接しているホールなどでは、左右のいる組に対する気遣いも大切になってきます。 自分たちしか居ないと思うと話し声も大きくなりがちですが、林の向こうがすぐ隣のグリーンだったり、垣根の裏側がティーイングエリアだったりと、気付かないうちに話し声が「左右の組」に迷惑をかけている可能性があります。 また、隣のホールへ打ち込んでしまった、などという時。何も言わずに隣のホールに入ってしまう方もよく見かけますが、これは絶対NG。プレーの優先権は、そのホールをプレーしているプレーヤーにあります。 隣のホールへ向かう時は、プレーヤーの有無、自分がいるエリアに向かって打とうとしているプレーヤーがいないかを確認し、もしいたとしたら、「失礼します」と一声かけてから。 お互いの安全のためにも、必ず守って頂きたいと思います。 気心の知れた仲間内でのプレーは、なんとも楽しいものですが、楽し過ぎてつい、他の組に対する配慮を欠いてしまうこともあるかと思います。 出来れば、その日プレーしているゴルファー全員が気持ちよくプレー出来るように、少しでも「前後左右の組」に気遣いをする気持ちを持っていただけたらと思います。
ゴルファー応援隊長・マツケン