長く飲まないと効かない? 1包から購入できる漢方薬店でカウンセリングを受けてみた
こんにちは、美容研究家のにらさわあきこです。 ようやく過ごしやすい日も増えてきたとはいえ、日によって寒暖差も大きいですよね。呼吸器系が弱い私は、夏の終わりに副鼻腔炎から気管支炎になり、1カ月ほど体調を崩していました。そんな中、とても気軽に利用できる漢方薬店が「奥渋」と呼ばれる奥渋谷ゾーンにあるというので訪ねました。 【画像】店長で薬剤師の松浦尚子さん。頼れるだけでなく、話しやすい雰囲気も魅力。
訪れた人の求めに応じて、気軽に1包から購入できる
お邪魔したのは、漢方薬店の「LAOSI」。漢方をより現代的に、シンプルに、日常生活に取り入れる方法を提案するというコンセプトのお店で、訪れた人の求めに応じて、気軽に1包から購入できるそう。 場所は代々木公園から程近い、オシャレな珈琲屋さんやデリなどが点在する通りのさらに一区画入ったところ。 静かな道を歩いていると、雰囲気のいいお店が目に入ってきて、「ああ、ここ、入りたい場所だ」と直感的に思いました。それくらい、そこだけ異空間というか、時の流れが違うような素敵なイメージを持ったのです。 のれんをくぐって中に入ると、今度はまるでカフェのようなオシャレな空間が目の前に現れました。 平日の昼下がり。先客は数人ほどで、ゆっくりお茶を楽しんでいる若い女性2人連れと、さっそうと現れて、愛用しているらしい漢方薬を追加購入している男性など、幅広い方が訪れているようでしたました。
店長・松浦さんのカウンセリングは千里眼!
のんびりと店内を眺めていると、スタッフの方が声をかけてくれて中央のテーブルに案内されました。「この問診票に記入してくださいね」と言われて、問診票に記入していると、店長で薬剤師の松浦尚子さんがやってきました。 実は、この松浦さんはお店のインスタでライブ配信などもしているためにファンも多く、今回の取材も松浦さんファンの編集者さんからのすすめがきっかけ。 「今日はどんなお悩みで来られたんですか?」と尋ねられたので、「夏の疲れで副鼻腔炎になって困っています」と答えると、問診票を見ながら次々と質問を繰り出してきます。 「食後、眠くなることはありますか?」「便秘や下痢はどうですか?」「冷えやむくみはありますか? 場所は?」「睡眠はとれていますか?」などなど。 ていねいな問診で、自分の暮らしぶりを改めて細かく振り返ることができます。 その後、「舌を出してみてください」と言われて、表をベーッと出して見せると、「裏も見せてください」と本格的。 そして、「にらさわさんは、胃腸も弱っていますね。胃腸の弱りも副鼻腔炎の原因になっています」とのこと。 漢方の考えでは、体の働きを「五臓」に分けるのですが、私は今その中の「脾(胃などの消化器官に関係する)」と「 肺(呼吸器や、皮膚、大腸に関係する)」が弱くなっているらしいのです。 気をつけるものが多過ぎる……(猛省)。 しかし、そんなところまで、どうしてわかってしまうのでしょうか。 「にらさわさんのお話の仕方や姿勢、肌や髪の状態、そして舌の状態、さらには舌の出し方でわかります。例えば舌の表面に苔が多いのは代謝が悪く余分なものが溜まっている状態で、裏側に赤紫色の血管が見えるのは血流が悪くなっている可能性があります」(松浦さん・以下同) なんと! もしや舌の苔を取らないできたのが悪かったのだろうかとひそかに後悔していると、「舌の苔は、そもそも自分で取る必要はありません。健康で代謝がよければ自然になくなります」と、松浦さんが優しく教えてくれました。 「今、呼吸器が弱くなっているのも、大本は肺の乾燥です。鼻も気管も粘膜でできていますが、そこが乾いてしまうから、菌やウイルスが定着しやすくなるのです」 それとともに、私の場合は弱った胃腸を正常に働かせるのも大事だということでした。