アフガニスタン「敗戦」の検証|アメリカの「良いタリバン」仮説は歴史に耐えるか
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アフガニスタンにおけるアメリカ及びその同盟諸国の「敗北」は、今後の国際社会の動向に大きな影響を与える大事件である。その「敗北」の要因も、今後長く検証され続けるだろう。 「アメリカが無知だった」「アメリカが傲慢だった」といった総括の仕方は、必ずしも間違いではないのかもしれないが、単純化しすぎだ。それでは何も言っていないに等しい。少なくとも「それではどうすればよかったのか」という点を考察するのでなければ、検証していることにならない。 「敗北」を受け止めるとは、その原因を真摯に検証することだ。もし「無知で傲慢ではダメだ」といった教訓しか得ようとしないのであれば、今後も「敗北」が繰り返されていくことは不可避だ。
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篠田英朗