吉田雪乃、女子500mで4位 W杯初勝利から2連勝ならず「これからにつながるいい経験だった」
◆スピードスケート◇W杯第1戦 最終日(24日、長野市エムウェーブ) 女子500メートルで吉田雪乃(寿広)は37秒99で4位だった。優勝した22年北京五輪金メダルのエリン・ジャクソン(米国)とは0秒21差。3位とはわずか100分の1秒差で表彰台を逃し「順位を狙っていたので悔しいのが一番」と肩を落とした。 22日のレースで37秒74をマークし、W杯初勝利を挙げた。日本勢としても同種目で3季ぶりの優勝だった。この日はW杯種目別総合トップの選手のみが着用する金色の腕章を右腕に巻いてリンクに立ち、観客席からは期待の視線が注がれた。2日前とは全く違う空気感の中で「自分の中でもちょっとそわそわした部分があった。自信よりもプレッシャーが強かった」と振り返った。 スタートで同走者にフライングがあり、仕切り直しとなった。「少し慌ててしまって、落ち着いて出られなかった」。持ち味の最初の100メートルは10秒59で全体11位と出遅れたことが響き、「2回目でもしっかり同じスタートができるように、メンタル面が強くならないとダメだなと感じた」と悔やんだ。 W杯2連勝は逃したものの、2戦とも37秒台でそろえたことは成長の証しだった。勝利を期待される重圧を初めて味わった21歳は「これからにつながるいい経験だった。トップでずっと活躍している方々が、どれだけすごいのかを改めて感じた。自分もこうやって少しずつ経験して、五輪や大きな大会に合わせられるように頑張りたい」と意欲を新たにした。
報知新聞社