子育て中に始めてラグビー歴20年。「50代、60代も参加し続けられるように」グラスルーツの“エンジョイラグビー”とは?
増えている女子ラグビー人口。幼稚園や小学生から始める女の子も
――女子ラグビーの競技人口は少しずつ増えているそうですが、20年間近くプレーされてこられた中で、競技環境の変化について感じることはありますか? 神宮:以前はラグビーをしている女の子は少なく、中学生までにやめてしまう子が多かったと思います。今は幼稚園や小学校から始める女の子もいます。女子ラグビー部がある中学校、高校が少ないので、活動の場が少ないです。女子だけでできる場も少ないです。20年前は群馬には女子チームが前橋以外にもあったのですが現在は活動してなく、社会人になって続けていくことも大変です。人が足りなくてチームが組めずに試合ができないなど、私の周りでは人集めに苦労しているチームが多いですね。群馬では2022年に女子ラグビー選手の活動の場を提供、生涯スポーツとして発展させるためNPO法人群馬プライムスが発足しました。小学生から成人まで各カテゴリー別に活動を始めました。私も会員です。 ――チームとして、目標にしている大会はありますか? 神宮:前橋レディースの創設メンバーが、自分たちが参加できる試合の機会を作るために「前橋市長杯ローズカップ」という大会を立ち上げました。みんなで協力して作り上げてきた大事な大会で、毎年秋に開催しています。今年度で21回目になります。この大会を継続して開催していくことと、優勝することが目標です。 ――ラグビーを楽しめる場所を自分たちで作って、育ててこられたのですね。「ローズカップ」の参加者の年齢層や、大会の雰囲気はどのような感じですか? 神宮:エンジョイラグビーの交流大会として、関東近県の女子チームが参加していて、小学生から60代のママさんまでいます。コロナ禍から、ローズカップを「女子ラグビーの日」にしようと、群馬県ラグビーフットボール協会、群馬プライムスの協力を得て、小学生から成人まで各カテゴリー別にゲームを行うようになりました。今後もローズカップ=「女子ラグビーの日」として、大会を開催していきたいと思っています。また50代、60代も参加し続けられるような工夫をしていきたいと思っています。