わが家は子どもたちに決まった「お小遣い」を渡していません。変わっているのでしょうか?
皆さんは、子どもにお小遣いを渡しているでしょうか。お小遣いを渡すことで、子どもたちは自分でお金の使い道や使い方を考えながら覚えることができるため、将来に大きく役立ちます。 今回は、実際どのくらいの親が子どもにお小遣いを渡しているのかをはじめに、お小遣いの平均額、渡す理由について紹介します。お小遣いを渡していない方はぜひ読んでみてください。
お小遣いを渡している親・渡していない親の割合
LINEヤフー株式会社が未成年(17歳以下)の子どもを持つ男女を対象に行った、「子どものお小遣いに関する調査」によれば、「お小遣いを渡していない」という親は4割台後半でした。 一方、何かしらの方法で「お小遣いを渡している」という親は5割程度となりました。「お小遣いを渡している」と答えた親のお小遣いの渡し方を表1にまとめました。
※LINEヤフー株式会社「子どものお小遣いに関する調査」を基に筆者作成 お小遣いの渡し方では、「現金(46%)」が一番多いです。「QRコード決済(7%)」や「電子マネー(4%)」「カード(3%)」での渡し方が全体的に少ない理由は、お金の動きを子ども自身が直接見ることや感じることができないためでしょう。 子どもに渡すお小遣いは、直接お金と触れ合って学ぶことができる「現金」での渡し方が一番合っているのかもしれません。
お小遣いの平均額
ソニー生命保険株式会社の「子どもの教育資金に関する調査2024」による子どものお小遣いの月の平均額を未熟学児、小学生、中高生に分けてまとめました。
※ソニー生命保険株式会社「子どもの教育資金に関する調査2024」を基に筆者作成 お小遣いは学齢が上がるごとに増えているという結果になりました。特に、一人で外に遊びに行くようになる「中高生(7073円)」は、親がついて出歩くことが多い「未熟学児(1819円)」と「小学生(2777円)」に比べて一気にお小遣いの額が上がっていることがわかります。
お小遣いを渡す理由
株式会社Biz Hitsの「子どものお小遣いに関する意識調査」において、小学生の子どもにお小遣いを渡している親500人に質問した「お小遣いを渡している理由上位3位」を表3にまとめました。