新型インフルエンザ薬「アビガン」 マダニ媒介感染症の治療へ承認 富山市の工場で生産
KNB北日本放送
富山市の工場で製造されている新型インフルエンザ薬「アビガン」について、富士フイルム富山化学は24日、マダニが媒介する感染症の治療にも使えるようになる承認を取得したと発表しました。 この感染症に対する世界初の治療薬が登場することになります。 マダニに噛まれることで感染するSFTS=「重症熱性血小板減少症候群」は、2011年にウィルスが特定された新しい感染症で、感染すると発熱や吐き気、頭痛、下痢などの症状がでます。 また、致死率がおよそ27パーセントと高いのが特徴です。 ペットからの感染が報告されているほか、患者を診察した医師への感染例も3月に公表されました。 富士フイルム富山化学は富山市の工場でアビガンを製造していて、2023年8月にSFTS治療薬としての製造販売に向けた承認を申請していました。