伊原木知事（右）から委嘱状を受け取る太田さん。中央は近藤さんのパネル

　岡山県は20日、若い世代の結婚や子育てへの関心を高めるため新設した「おかやま結婚応援アンバサダー」に、モデルでタレントの近藤千尋さん（34）＝岡山市出身＝を任命した。県政の最重要課題に位置付ける少子化対策の一環。交流サイト（SNS）などで結婚に対する前向きな情報発信をしてもらい、婚姻数や出生数の増加につなげる狙い。 　近藤さんは2015年にお笑いトリオ「ジャングルポケット」の太田博久さん（40）と結婚。2児を出産し、現在は第3子を妊娠している。県は知名度の高さと若い世代への影響力を期待して起用を決めた。任期は来年3月末まで。 　県庁であった就任式には第3子出産間近の近藤さんに代わり、夫の太田さんが出席した。伊原木隆太知事が委嘱状を手渡し「夫婦の幸せな姿をアピールしてほしい」と激励。太田さんは「妻をサポートすることで岡山を盛り上げたい」と話した。県は任命に合わせ、特設サイトに近藤さんのインタビュー動画を掲載した。 　県によると、県内の2023年の女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」は1・32で18年ぶりに過去最低を更新。県は出生率を40年までに2・07に引き上げる目標を掲げている。