PEファンド各社、来年は英国でのM&A増加と予想=調査
Andres Gonzalez [ロンドン 12日 ロイター] - プライベートエクイティ(PE)ファンド各社は来年に英国での企業合併・買収(M&A)が増えると予想している。投資銀行ドイチェ・ヌミスが12日公表した調査結果によると、回答したPEファンドの84%は来年に少なくとも5─10件の案件を手がけることになると見込んでいる。 昨年の調査では、既存事業を補完・強化することを目的としたボルトオン型M&Aを執行する可能性が「極めて高い」としていたPE会社は全体の12%にとどまっていた。 調査に回答した200人のPE会社幹部は、英国では公的部門および民間部門のディールへの関心が大きく高まると予想。今後手がける案件の中心が公的部門になるとの回答は全体の26%を占め、比率は昨年の14%から上昇した。 PE各社はまた、M&Aの案件が大型化することも予想している。 LSEGのデータによると、英国での今年に入ってからのM&A件数は前年同期より28.3%増。金融、工業、消費財の各セクターがけん引役となっている。 ドイツ銀行の欧州・中東・アフリカ(EMEA)地区M&A部門共同責任者、アレック・プラット氏は「PE投資家は来年、改善が続いている金融市場に支えられる形でM&Aの動きが活発化すると予想している」と述べた。