タイガー・ウッズもローリー・マキロイに教わった! フェードのコントロールショット”キッサーカット(通称)”を打ってみよう【後編】
タイガーやマキロイが登場するテーラーメイドの動画をご存じだろうか。その動画内でタイガーがマキロイからフェードのコントロールショット通称”キッサーカット”を教わっており、「週刊ゴルフダイジェスト」11月5日号ではその特徴や打ち方などを紹介している。これが我々アマチュアにも大いに参考になるというので、「みんなのゴルフダイジェスト」でも2回に分けてご紹介しよう。【全2回中2回目】※解説伊丹大介プロ タイガーがマキロイにフェードを学ぶ動画“Tiger Woods'Driver Clinic"
マキロイが多用するフェードのコントロールショット、“キッサーカット”の打ち方のポイントを伊丹プロに解説してもらおう。 マキロイがタイガーに伝えたポイントは大きく分けて4つある。ひとつ目は「ボールに少し近く立つ」、2つ目は「やや前傾を起こして構える」。 「この2つはいずれもアドレスでのポイントになりますが、ボールに近く立ち、前傾を起こすことで、スウィング軌道はアップライトになります。フェースの開閉が緩やかになるので弾道は安定します。さらにアドレスでのシャフトの角度もアップライトになるので、フェースは通常よりもわずかに右を向きます。これで安定したフェードを打つ準備が整います」
1 “Standlittle closer” 「ボールに少し近く立つ」
遠くに立つとハンドダウンになり、クラブのライ角とロフト角の関係で、フェースは左を向いてしまう。近くに立つとハンドアップになりフェースは右を向くので、フェードが出やすくなる。
2 “Standlittle taller” 「やや前傾を起こして構える」
前傾を起こして構えると、スウィング軌道は自然にアップライトになる。フェースの開閉が緩やかになり、方向性が安定すると同時に、緩やかなアウトサイドイン軌道で振りやすくなる。
3つ目のポイントは「フェースをボールに向ける」だ。 「これはマキロイがテークバックのポイントとして挙げていることで、ヘッドがひざの高さにくるくらいまでフェースをボールに向ける意識でクラブを引く。フェースをシャットめに上げることで、フェースターンを緩やかにし、インパクトをできるだけスクエアに近い状態で迎えることができます」 そもそもマキロイは、フェースを開いてテークバックするクセがあるので、それを改善する意図もあるようだ。 4つ目のポイントは「右サイドを高く保つ」。 「元々ドローヒッターのマキロイは、インパクトで右腰のほうが左腰よりも低くなる、インサイドアウトのアッパー軌道。しかし、フェードを打つ場合は、できるだけレベルに振りたいので、右腰を下げないように振ることが大事だと語っています。両肩のラインや腰のラインを水平に保つことを意識しましょう」