<下剋上で頂へ―’24センバツ・中央学院>第3部・戦力分析/上 秋の公式戦 最多選手は12、チーム計42盗塁 /千葉
◇俊足、攻撃力底上げ 3割4分2厘。中央学院の昨秋の公式戦(全13試合)のチーム打率だ。特段高いわけではないが、72四死球、35犠打飛、42盗塁と、機動力を駆使して打線をつなぎ、勝ち上がってきた。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 走塁練習は重点的に行われ、スタメンには30メートル走で3・68秒とチーム一の速さの颯佐心汰(さっさここた)(2年)を筆頭に4秒を切る俊足がそろう。飯山成夢(同)、青木勝吾(同)、水嶋悠(同)、宮内優吏(同)は特に走塁技術が高く評価され、中でもチーム最多の12盗塁をマークした水嶋は足でチームを勢いづける。 選手自身が状況を判断して積極的に盗塁し、感覚を磨いてほしいと、指導陣は「練習中、盗塁で失敗してもほとんど口は出さない」。この冬はさらに100メートルを往復する練習で走力を鍛えてきた。 打線の中心は昨秋から4番に座る主将の中村研心(同)だ。ミート力が高く、昨秋の公式戦では、三振は出さず1本塁打を含む43打数18安打16打点で打率4割1分9厘を記録。白鷗大足利(栃木)との関東大会1回戦で、中前打を放ち先制点を挙げた内野手の小沢遼大(2年)や専大松戸との県大会決勝で同点打を放った森田倫揮(同)もミート力に加え勝負強さを持ち合わせる。11打数6安打、打率5割4分5厘の上村晃平(同)は大事な場面で一本が期待できる。 今大会では、反発性能を抑えた新基準の金属製バット「低反発バット」が採用され、各チームが対応を迫られているが、出塁すればヒットがなくても本塁を狙う持ち前の機動力で優位に立てると指導陣はもくろむ。相馬幸樹監督は「走塁の基礎はできてきた。ここからどれだけクオリティーを上げられるか」と勝機をうかがう。 ⚾ 3月18日に開幕する第96回選抜高校野球大会に出場する中央学院(我孫子市)の戦力を攻撃と守備に分けて紹介する。【林帆南】 ……………………………………………………………………………………………………… ◇秋の公式戦の打撃成績 学年 試合数 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 打点 三振 四死球 犠打飛 盗塁 打率 投 蔵並龍之介 (2) 13 37 15 5 1 0 10 7 12 2 1 .405 捕 飯山成夢 (2) 8 25 7 1 0 0 2 4 3 0 2 .280 一 森田倫揮 (2) 12 42 17 2 1 0 12 2 4 3 6 .405 二 中村研心 (2) 13 43 18 2 4 1 16 0 14 2 8 .419 三 小沢遼大 (2) 7 26 8 1 2 0 8 2 1 1 1 .308 遊 颯佐心汰 (2) 13 52 15 1 3 0 14 3 4 4 1 .288 左 上村晃平 (2) 6 11 6 1 0 0 1 2 4 2 3 .545 中 青木勝吾 (2) 13 49 12 1 0 0 6 5 6 8 3 .245 右 水嶋悠 (2) 13 53 17 2 4 0 8 5 10 1 12 .321 臼井夕馬 (2) 11 11 5 0 0 0 0 2 4 1 0 .455 三宅遼真 (1) 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 佐藤佑人 (1) 7 17 3 0 0 0 2 2 0 5 1 .176 宮内優吏 (2) 6 7 3 0 0 1 2 0 2 2 1 .429 馬嶋康多 (1) 8 20 7 1 0 0 6 1 3 4 2 .350 長江悠人 (2) 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 稲垣颯士 (1) 2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 岩崎伸哉 (2) 8 21 9 2 0 0 8 3 4 0 1 .429 小林士竜 (1) 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 山崎銀士朗 (2) 2 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 古口駿斗 (2) 3 2 1 1 0 0 2 0 0 0 0 .500 飯塚龍之介 (1) 2 2 0 0 0 0 0 1 0 0 0 .000 手倉森蕾音 (2) 1 1 1 0 0 0 2 0 0 0 0 1.000 浅倉大輔 (1) 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ※学校の提出資料より