熱中症より多い死者――家の中でも「低体温症」の危険 発症は屋内が74.8%…部屋の温度は何℃にすべき? 忘新年会にもご用心【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
去年、熱中症と同水準の1450人が命を落とした低体温症。雪山や寒い地域だけでなく、屋内を含めてどこにいても低体温症になる可能性があります。忘新年会などでの飲み過ぎにも要注意です。室内ではどれくらいの温度に保つべきなのでしょうか? そこで、次の2つのポイントを中心に詳しく解説します。 ●熱中症より死者多い? ●部屋の湿度 何度に保つ?
■死に至ることも…低体温症の症状は?
徳島えりかアナウンサー 「本格的に寒くなってきた今、注意していただきたいのが低体温症です。最悪の場合は死に至ることもあります」 「低体温症と言うと、寒い雪山で遭難した時のもの、と思われる方もいるでしょうが、寒い地域だけでなくどこの地域でも、そして屋内でも低体温症には注意が必要です」 「低体温症とは、長時間気温の低い環境で過ごすなどして、体の内部の温度『深部体温』が35℃以下になることです。最初は武者震いのような震えが起きて、だんだん眠くなり、感覚も鈍くなってくるそうです」 「血液が十分に脳に行かなくなるなどして脳卒中や意識障害を引き起こす恐れがあり、最悪の場合は、亡くなることもあります」
■熱中症と低体温症の危険度は同程度
徳島アナウンサー 「厚生労働省の統計(人口動態調査)によると、2013~2022年の10年間の合計では熱中症で亡くなった人(1万397人)よりも、低体温症で亡くなる人の方が多く、1万1852人に上りました。去年だけでも1450人が亡くなりました」 「熱中症で亡くなることがあるというのは、もうよくご存じかと思いますが、低体温症も同じくらい危険なんだと知っておいていただきたいです」 藤井貴彦アナウンサー 「私は番組で、冷たい海をずっと泳いだことがあります。そうすると本当に体温が落ちて、どうなるかと言うと、動けなくなってしまうんですよ。そうなる前に自分の体温がどの程度の位置にあるのかをしっかり把握しておくのが大切だと思います」 徳島アナウンサー 「誰にでも危険性はあるということです」