今季一番の強い寒気、岡山県北部で積雪 70代女性転倒、けがする人的被害も
岡山県内は10日、今季一番の強い寒気が流れ込み、北部を中心に広い範囲で積雪を観測した。津山市では70代女性が転倒し、けがをする人的被害も確認された。
午前9時時点の積雪量は、真庭市蒜山上長田で47センチ、新見市千屋で31センチ、津山市で2センチ、美作市で1センチ。最低気温は奈義町氷点下10・7度(平年氷点下2・4度)瀬戸内市同4・4度(同0・4度)岡山市中心部同3・5度(0・4度)―など。県内16観測点全てで平年を下回った。いずれも氷点下で今季最低を記録した。
津山市中心部では午前7時半ごろ、断続的に雪が舞う中、白く染まった歩道を高校生や会社員らが滑らないよう歩幅を狭めて慎重に歩いていた。JR津山駅に向かっていた女性(64)=同市=は「雪に備えて長靴を履き、家を早めに出た。心配したほどの降雪はなく、津山線も運休にならなくてほっとした」と話した。
津山署によると70代女性は午前3時ごろ、同市山北の屋外で足を滑らせて転倒し、頭にけがをした。軽傷とみられる。
岡山地方気象台は「北部は11日の明け方にかけて引き続き雪が降る見込み。積雪や路面の凍結による交通障害に十分注意してほしい」としている。