トヨタのロバンペラ「現実とは思えないような感覚」。母国ラリー制覇目前でクラッシュ/WRCフィンランド
8月4日(日)、北欧フィンランドにて行われた2024WRC世界ラリー選手権第9戦『ラリー・フィンランド』が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)から5台のトヨタGRヤリス・ラリー1が出走。セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車)が逆転で総合優勝を飾った。 【写真】全11本のステージを制したが、優勝には届かず/カッレ・ロバンペラの69号車トヨタGRヤリス・ラリー1 今大会が初ラリー1エントリーとなったサミ・パヤリ/エンニ・マルコネン組(5号車)は、表彰台目前の総合4位でフィニッシュ。勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は最終パワーステージを制し、日曜のみの総合順位で競われる“スーパーサンデー”で2位につける活躍を見せた。 総合首位でデイ4を迎えたカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)と、土曜日のデイリタイアから復帰し、スーパーサンデーで2番手につけていたエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は、ともにSS19でクラッシュを喫し未完走となった。 ラリー・フィンランドの最終日は、サービスパークから比較的近いエリアで『サーロイネン-モクシ』、『ラーヤヴォーリ』という2本のステージを、ミッドデイサービスを挟むことなく各2回走行。その合計距離は41.66kmだった。天気はくもり、路面はやや湿り気を帯びたコンディションとなった。 前日のデイ3で6ステージのうち5本でベストタイムを記録し、総合2番手のオジエに44.2秒という大きな差を築いていたロバンペラ。デイ4オープニングのSS17とSS18でベストタイムを記録し、リードを45.8秒に拡げる快調な走りを披露した。 ところが、再走ステージの1本目であるSS19で、ハイスピードな左コーナーの途中にあった岩に乗り上げてコントロールを失って森の中の木に激突。地元ラリー初制覇まであと2ステージというところで、夢は水泡に帰してしまった。 ■カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 「朝はすべてをうまくコントロールできていた」 「リスクを冒すことなく日曜日のポイント獲得を目指して戦っていた。最後から2番目のステージも安定したペースでごく普通に走っていたんだ」 「ただ、ステージのほぼ最後のコーナーの途中に大きな石が転がっていて、それを避けることができず道から飛び出してしまった」 「自分たちにはどうしようもできない状況だったので、現実とは思えないような感覚だった」 [オートスポーツweb 2024年08月05日]