将棋タイトル戦の誘致合戦が激化…12年連続王将戦「第1局」開催の静岡・掛川市…なぜか今年は「第6局」に
八大タイトルを独占し、将棋界の歴史を塗り替え続けている藤井八冠。先日、その姿は掛川城にありました。 藤井聡太八冠:「掛川城の天守閣を見学して、掛川の地を一望できて、一瞬、掛川の城主になったような気分を味わうことができた」
イベントは『幻の第6局』の代わり
翌日には、地元の小中学生と対局。将棋界のスーパースターとの夢のような時間です。 藤井八冠と対局した中学生:「すごく貴重な体験で楽しかったし、学んだこともたくさんあって勉強になった。 一連のイベントは、本来掛川市で行われるはずだった王将戦第6局の代わりに行われたもの。藤井八冠が4連勝で防衛を決めたため、対局がなくなっていたのです。
市長に聞く『誘致合戦』
市のトップを直撃しました。七番勝負で先に4勝したほうが勝者となる王将戦。どの自治体も確実に対局が行われる第4局までを希望します。 白木愛奈アナウンサー:「市長としては、第6局までもつれ込んでほしいという思いもあったのでは」 静岡・掛川市 久保田崇市長:「一縷の望みをかけていたのですが、対局がなくなったのは残念な気持ちはありますね。ただ、やっぱり今はもう全国的に将棋のタイトル戦の誘致合戦が激化していまして、うちにも藤井さん来てほしいみたいな話がすごく多いので」 藤井八冠という新世代のスターの登場によって、異例の注目度となっている将棋界。タイトル戦を我が町で開催してほしいと、誘致争いも激しさを増しています。
掛川市では、市長のトップセールスで主催者にアピールしているといいます。 Q.藤井八冠が現れる前と比べて誘致の大変さというのは変わりましたか? 静岡・掛川市 久保田崇市長:「もう全然違いますね。例えば掛川市民だって藤井さん登場前は掛川市でタイトル戦をやってるというのも知らない人すらいたと思ってるんですよね。対局があると大盤解説会というのがあるのですが、以前はふらっと行けば入れたのですけど、今もう予約がいっぱいで、(定員の)10倍とか、ものすごく殺到する訳です。だから注目度が全然違いますよね」