将棋タイトル戦の誘致合戦が激化…12年連続王将戦「第1局」開催の静岡・掛川市…なぜか今年は「第6局」に
掛川市では平成の天才と令和の天才の対局も
これまで掛川市で対局会場となってきたのが、掛川城の「二の丸茶室」です。 去年の王将戦は、令和の天才・藤井八冠に、平成の天才・羽生九段が挑む“世紀の対局”に。大注目の第1局がここで行われました。 静岡・掛川市 久保田崇市長:「世紀の対局なんて言われたのですが、第1局を掛川市で引き続きやることができたので、いつもずるいじゃないかって、他の開催地から見ればそんなふうに思われていると感じていました。全国的にうちの町にも来てほしいというところがありますので、主催者側も開催地を決めるのに、相当苦労されているのではないかと思います」 今年の王将戦の第1局から第3局の会場に選ばれたのは、いずれも去年第5局以降の開催地。主催者側の配慮を思わせる形となりました。
対局がなかった影響は
王将戦を掛川市で開催するようになって、初めて対局が行われなかった今年。その影響が大きかったのが…。 掛川グランドホテル 奥山覚士総支配人:「2年前や去年と比べて、注目が少ない」 そう話すのは、王将戦の勝負めしとおやつを手掛ける、掛川グランドホテルの総支配人。 掛川グランドホテル 奥山覚士総支配人:「2年前に藤井さんに勝負めしと勝負おやつを選んでいただいて、その後の反響がものすごくて、特にオリジナルケーキ「チャバタケ」の受注が多くなりまして、お客様にすぐにお届けできない状態が続いていました。売り上げ的には3倍ぐらい増えましたので。藤井さんの影響力はすごいなと思いました」
しかし、対局が行われなかった今年は…。 掛川グランドホテル 奥山覚士総支配人:「藤井さんがこちらに来て勝負めしのメニューも食べていただいたので、これから反響が出るのでは、と期待しています」 全国との競争になっている、将棋のタイトル戦の誘致。藤井八冠が現れる前から対局を開催してきた掛川市も、さらにPRを強化したい考えです。 静岡・掛川市 久保田崇市長:「私どもの思いは、引き続き伝えさせていただくというのはありますし、掛川の和栗とか地元の食材をもっと使ってもらうことなど、そういったことをもっとガンガンやっていきたい」
Q.将棋による町おこしというのはどうですか 静岡・掛川市 久保田崇市長:「将棋を通じて、あるいはそういった食事とかも含めて、この地元の良さが伝わる機会なので、それはすごくいいチャンスだと思いますね」