【高校ラグビー】近畿王者は大阪桐蔭!連覇果たす 名取主将「全員が一つになって、泥臭く戦うことができた」御所実“無敗の新チーム”の挑戦を跳ね返す
後半は、御所実のお株奪うモール攻撃も
サイドの変わった後半、フレッシュな選手を次々と投入して、反撃を試みる御所実。10分すぎからは、敵陣22m以内に何度も攻め込みます。しかし焦りからか、ゲームの起点となるスクラムやラインアウトで、大事なところでミスがでて、なかなか得点につなげることができません。 竹田監督は、「経験不足から、追い込まれた時やペナルティーをとられたときに、レフリーや周囲としっかりコミュニケーションをとって修正することができなかった」と振り返りました。 リードする大阪桐蔭は前半に続き、上田選手のキックを軸に落ち着いて試合を進めます。後半22分、御所実ゴールラインまで10m付近のラインアウトからモールをつくると、そのまま一気に押し込んでトライ。御所実のお株を奪うモール攻撃で勝利を決定づけました。終了間際にもPGで3点を加えた大阪桐蔭、御所実の最後の反撃も抑えて、29対0で完勝しました。 綾部正史監督が、「相手の強みを一つでも消しながら、こちらの長所を生かす狙いどおりの戦いを、一人一人が最後までしっかりと実行してくれた」と振り返った大阪桐蔭は、東海大大阪仰星に43-7、京都成章に59-0、御所実に29-0と、強豪に完勝して連覇を果たしました。
「体を張って泥臭く戦うことができた」
名取主将は、「全員が一つになって、体を張って泥臭く戦うことができた。まだまだ成長途中、今日出た課題を修正しながら、選抜大会につなげていきたい。いい経験ができたので、関東や九州の強豪といい試合をして優勝したい」と、1か月後の選抜大会に向けて、力強い言葉を残しました。 決勝戦に先立って行われた、選抜大会第3,第4代表決定戦では、常翔学園が36対8で京都成章を退けて、近畿地区の第3代表権を獲得しています。(MBSスポーツ解説 宮前徳弘) 【高校ラグビー近畿大会 決勝】大阪桐蔭 29-0 御所実 【第3、第4代表決定戦】常翔学園 36-8 京都成章 (この結果、常翔学園が第3代表権を獲得した)