AI戦略「司令塔」強化、OPの重要性も明記…有識者会議中間案
AI(人工知能)の法規制などを検討する政府の有識者会議「AI制度研究会」の中間とりまとめ案の全容が判明した。政府の司令塔機能の強化や戦略の策定などを盛り込んだ法整備を進めるよう求めた。情報流通の適正性の確保に向け、発信者情報を明示するデジタル技術「オリジネーター・プロファイル(OP)」の重要性も明記した。 【図解】生成AIの仕組み、便利さの裏に「危険な顔」
中間とりまとめは近く公表し、生成AIに関する法案などに反映させる。とりまとめ案では、リスク対応と技術革新促進の両立を図る方針を強調。司令塔機能の強化で、研究開発から活用まで一体的な施策を推進するよう促し、安全・安心な研究開発・活用のための戦略が必要だとした。
技術的対応では、OPを含む来歴証明や、AIが生成したことを示す電子透かしを例示した。AIがサイバー攻撃に悪用される事例など安全保障に関わるリスクに触れ、関係省庁による対応の検討を要請した。