【東京ダービー】ラムジェットが6馬身差の圧勝! 佐々木師の視線は10月の「3歳ダート最強決定戦」に
[JpnⅠ東京ダービー=2024年6月5日(水曜)3歳、大井競馬場・ダート2000メートル] 【写真】プレゼンターの中村アンと笑顔の三浦皇成 大井競馬場で5日に行われた第70回東京ダービー(JpnⅠ、3歳・ダート2000メートル)は、JRAの1番人気ラムジェット(佐々木)が直線力強く抜け出し3歳ダート王の座に輝いた。重賞2勝目。勝ちタイムは2分6秒1(稍重)。6馬身差の2着に2番人気のサトノエピック(国枝)、さらに2馬身差の3着に3番人気のアンモシエラ(松永幹)が入った。 ダート体系整備に伴い、今年からダート3冠の2冠目に位置づけられた3歳ダート王決定戦を制したのは1・7倍の圧倒的な支持を受けたラムジェットだった。スタートはそこまで速くなかったが、鞍上が押して前半からポジションを取りにいき外めの3番手へ。アンモシエラが逃げて、2番手にサトノエピックと人気どころが前に集中した。それを見ながらの絶好位。その隊列のまま4コーナーに入るとペースが上がって一旦置かれるものの、懸命に追われ直線に入ると一気に加速。鞍上のステッキに呼応し末脚を伸ばすと残り150メートルで2頭を置き去りにすると、そのまま後続を突き放し終わってみれば6馬身差の圧勝劇だった。 コンビを組んでから4連勝の三浦はこれがJpnⅠ3勝目。「この馬は舞台を上げていかなきゃいけないので、馬の気分、リズムを一番重視して、自ずとあのポジションになったのはラムジェットにとってとてもいいリズムだったということです。まだ遊び遊びですが、終わってみればこの着差なので完勝だったと思います」と、胸を張った。これまでの6戦は後方から差す競馬だったが、大一番でみせた好位策が見事に功を奏した。 佐々木師も圧勝劇に笑顔が絶えない。「普通に回れば勝てると思っていた。4角で手応えが悪くどうかと思ったが、終わってみれば強かったね」と、愛馬の走りを称賛。「今後を見据えて皇成も勝ちにいったね。初ナイターは気にしていなかったよ。10月2日にまたここに来たい」と、ダート3冠最終戦のジャパンダートクラシック(JDC・JpnⅠ・3歳・ダート2000メートル)に照準を定めた。「フォーエバーヤングと互角にやれたら来年海外も見えてくる」。今回未出走の羽田盃馬アマンテビアンコ、GⅠケンタッキーダービー3着馬フォーエバーヤングがJDCに出走してくれば真の3歳ダート王決定戦にふさわしいメンバーとなりそうだ。 サトノエピック2着・横山和騎手「思い通りの競馬はできました。3、4角で一気に突き放す形で馬は応えてくれました。相手が強かったですね」 アンモシエラ3着・松永幹師「いい内容でした。自分の競馬ができたし、力をつけています。相手が強かったですね。牝馬ですからね」 シンメデージー4着・吉原寛騎手「集中して走ってくれました。スローの流れは良かったですし、最後も脚を使ってくれています。直線はしっかりハミを取ってくれて夢を見れるぐらいでした」 ハビレ5着・笹川翼騎手「良く辛抱して走ってくれました。前走より乗りやすかったです。怖がることなくファイトしてくれました」 シシュフォス6着・森泰斗騎手「頑張っているし、この距離の適性もあると思いますが、このメンバーだとパワーアップが必要ですね」 フロインフォッサル7着・本田重騎手「直線は脚を使ってくれていますが、展開が向きませんでした。返し馬でつまいづいたりまだ緩さがありますからね。秋が楽しみです」
東スポ競馬編集部