【老後不安】年金収入に希望は持てる?厚生年金「月額20万円以上」の割合は15%以下
厚生年金と国民年金の平均月額
厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金と国民年金それぞれの平均月額は下記のとおりです。 【厚生年金の平均月額(国民年金を含む)】 ・全体:14万3973円 ・男性:16万3875円 ・女性:10万4878円 【国民年金の平均月額】 ・全体:5万6316円 ・男性:5万8798円 ・女性:5万4426円 国民年金は保険料が一律であるため受給額に個人差が出にくいのですが、厚生年金は年収によって保険料が変動することから、受給額に男女差が生じています。 また、厚生年金は国民年金に上乗せして受給されるため、国民年金よりも倍以上受給額が高い傾向にあります。 とはいえ、厚生年金の全体の平均月額は約14万円であり、現役時代と比較すると「少ない」と感じた方もいるのではないでしょうか。 厚生年金で「月額20万円以上」を受け取っている人はどのくらいいるのか気になります。 次章にて、厚生年金の受給割合を確認していきましょう。
厚生年金「月額20万円以上」受け取れる人の割合は?
厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、男女別における厚生年金の月額階級別の受給者数は下記の結果となりました。 年金受給額のボリュームゾーンは男女によって異なっており、男性では月額17~18万円、女性では月額9~10万円がボリュームゾーンとなっています。 なお、厚生年金を受給している総数1599万6701人のうち、厚生年金「月額20万円以上」の受給者と割合は下記の結果となりました。 ・全体:236万2838人(14.7%) ・男性:230万765人(14.4%) ・女性:6万2073人(0.4%) 「国民年金よりも手厚い」とされている厚生年金でも、月額20万円以上を受け取っている人は全体の1割程度であり、決して多くはないことがみてとれます。 「思っていたよりも受け取れる年金が少ない」と感じた方は、今のうちから老後の備えを準備しておくことが大切です。 次章にて、今からできる老後の備え3つを紹介していきます。