観音スタンドに掲げられた「朋友有信」の鶴文字

　【全国高校野球選手権広島大会3回戦　広陵5―0観音（19日）】 　最高のキャプテン、ありがとう―。観音のマネジャーが、二井原朋也主将の「朋」の字が入る約4千羽の鶴文字をスタンド最上段に掲げてエールを送った。3年生が2人しかいない中、19人の部員をまとめ上げた敬意と感謝の思いを込めた。 2024年夏の高校野球広島大会勝ち上がり表（組み合わせ表） 　鶴文字は、仲間を信じることが一番大事、との意味がある「朋友有信」。グラウンドからでも目立つように、銀の文字の縁を金色の鶴で飾った力作だ。昨秋から折り始め、7月にようやく完成にこぎつけた。 　二井原主将は練習前のグラウンド整備を一番に始め、ボール拾いも誰よりも早くして引っ張ってきた。マネジャーの3年小池日菜子さんは「何でも率先して行動できる、頼れるキャプテン。名前の一文字を絶対に入れたかった」と明かす。 　連覇を狙う広陵相手に中堅の二井原主将は好守でもり立てた。5失点での敗戦も二井原主将は「スタンドの応援に後押しされ、一体感ある戦いができた。広陵相手に9回を守り切るゲームをでき、後悔ありません」と笑顔で会場を去った。