ファン・ヒチャンへの侮辱発言で厳罰が下されるも...サッカー界に横行する人種差別問題に韓国メディアが警鐘「有名選手ほど強く問題を提起すべきだ」
『ジャッキー・チェン』は東洋人を卑下する言葉
ウォルバーハンプトンに所属する韓国代表FWファン・ヒチャンへの人種差別発言で、チェゼーナのマルコ・クルトはFIFA(国際サッカー連盟)から10試合の出場停止処分が下された。 【画像】2024年夏の移籍市場で新天地を求めた名手たちを一挙紹介! 韓国メディア『オーマイニュース』によれば、クルトは今年7月、当時はコモの一員としてウルブスとのプレシーズンマッチに出場し、ファン・ヒチャンに「ジャッキー・チェン」と言い放ったという。 記事では「ただ同じアジア人という理由だけで、何の関係もない特定の人を有名人に例えるのは、『アジア人はみんな似たような顔をしている』という偏見を含んでいる。実際、ヨーロッパや北米では『ジャッキー・チェン』が東洋人を卑下する言葉としてもよく使われていると言われている」と伝える。 結局、FIFAは数か月後が経ってから処分を下し、『オーマイニュース』も「ファン・ヒチャンに対する人種差別が代償を払うことになったのは幸いなこと」とする一方で、「残念だが、現在もサッカー界に人種差別が依然として横行しているという事実は懸念だ。ヨーロッパの舞台で活躍する多くの韓国人選手も例外ではない」と現状を憂う。 「他の有名な韓国人選手もほとんど同じような経験をした。パク・チソンのマンU時代の応援歌で有名な『犬肉の歌』は、東洋人が犬を食用として食べていた食文化を卑下する嘲笑に近い歌だった。韓国サッカーの看板スター、ソン・フンミンも何度もライバルチームのファンから人種差別の標的になった。ソン・フンミンやファン・ヒチャンを巡る人種差別事件は広く公論化されたが、他にも韓国やアジアの選手を標的とした人種差別ははるかに多いと思われる」 大韓サッカー協会が海外でプレーする韓国人選手の人種差別被害について、ファン・ヒチャンのケースでは初めてFIFAに公式に問題を提起したという。同メディアは「今回のことをきっかけに、韓国人選手も同じアジアの選手や各国の協会などと連帯し、人種差別問題に対してより積極的かつ組織的な対応を続ける必要がある」と記す。続けて、「有名な選手ほど、人種差別問題を回避したり沈黙するのではなく、むしろ強く問題を提起し、声を上げて改善を要求することで、少しでも変化を引き出せるだろう」と訴えた。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【関連記事】
- 「最悪の対応。恥だ」「降格しろ」韓国代表ファン・ヒチャンへ人種差別発言→セスク率いるコモの“逆ギレ”に批判殺到! 韓メディアも憤慨「バカげた言い訳。衝撃だ」
- 「あいつはジャッキー・チェン」韓国代表FWファン・ヒチャンが人種差別被害→激怒した同僚が相手選手にパンチで退場。コモは否定も韓国メディアは怒り!「人種差別ではないと?衝撃だ」
- 「歴代最悪の交代選手」途中出場でも起用するな!韓国代表ファン・ヒチャンをウルブス地元メディアが辛辣批判! 勝点1で最下位のチームで控えに降格「何もできずに行方不明」
- 「エースから“最悪の選手”に転落」「ショックだ」韓国代表ファン・ヒチャンがよもやの苦境!プレミア最下位のウルブスで出番激減に母国メディアは唖然「予想できなかった」
- 「理解できない」「監督は噓つき」韓国代表ファン・ヒチャン、よもやの2戦連続スタメン落ちで母国メディアが憤慨!「勝ちたいなら先発は当然だ」