ワンピース「サボ」代役の入野自由はどんな声優? 『あの花』『おそ松さん』など代表作を紹介
今年5月、一部週刊誌の報道で37歳下の女性との不倫・暴行が報じられた声優の古谷徹。この報道を受け、『ONE PIECE』の公式エックスは、アニメのサボ役の声優が古谷から入野自由に変わることを発表した。8月18日放送のアニメ『ワンピース』第1116話「取りに行こうぜ!バギーの大宣言」からサボ役を演じた入野だが、SNSでの視聴者の反応は「違和感がない」と好評。今回は入野の代表作から彼がどんな声優なのかを紹介していきたい。 【写真】放送中のアニメ『グレンダイザーU』で入野が演じる主人公“デューク・フリード” ■『千と千尋の神隠し』・ハク スタジオジブリが贈る、宮崎駿監督のアニメ映画『千と千尋の神隠し』(2001年)では、白竜に変身できる謎の少年・ハクを演じた。彼は異界に迷い込んだ少女・千尋を助けてくれる存在で、おかっぱ頭と眉目秀麗な容姿が特徴。豚になった両親を救うため、見知らぬ土地で奮闘する千尋の心の支えとなる存在であり、元気が出るようにまじないをかけたおにぎりを作ってあげたり、それを泣きながら食べる千尋を慰めたりしてくれる。甘いルックスと紳士的な性格、それにマッチした入野の演技も相まって、ハクはジブリキャラの中でも特に女性人気が高い。 ■『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』・宿海仁太(じんたん) 幼い頃は仲良しだったが、仲間のひとりの死でバラバラになってしまった幼馴染の男女5人。ある日突然、入野演じる主人公・宿海仁太(じんたん)のもとに死んだはずの仲間・本間芽衣子(CV:茅野愛衣)が幽霊となって現れたことをきっかけに、別々の道を歩んでいた幼馴染たちが再会する。幼馴染の死という過去を抱えた若者たちの恋や絆、成長を描く高いドラマ性で人気を博した名作アニメだ。 じんたんは芽衣子や母・塔子の死、高校受験の失敗など度重なる不幸で心に深い傷を負っており、引きこもり状態になっていた。しかし、芽衣子の願いを叶えて成仏させるために行動するうちに引きこもりから脱却。心の傷を乗り越えて成長していく思春期の少年を、入野はみずみずしく演じきった。 ■『映画 聲の形』・石田将也 大今良時による漫画『聲の形』を京都アニメーションが映画化した『映画 聲の形』では、主人公の少年・石田将也を演じた入野。将也は聴覚の障害を持つヒロイン・西宮硝子(CV:早見沙織)をいじめたことで自身もいじめられる立場になり孤独に。そんな彼に手を差し伸べる硝子と将也の触れ合いを中心に展開し、孤独や純愛、友情などを描く。 他者を傷つけた因果応報とは言え、周囲から拒絶され孤立していく少年の絶望を繊細に再現できたのは入野の表現力がなせる業で、先述のじんたんと同じく思春期男子を演じたら右に出る者はいないだろう。