きっかけは滋賀の園児ら16人死傷事故…路面にでっかく「キッズゾーン」、運転手へ注意喚起 薩摩川内市が県内初設置
鹿児島県薩摩川内市は1日、保育施設周辺を通るドライバーに注意を呼びかけるキッズゾーンを、市内2エリアに設置した。県内で初めてとなる路面標示によって、減速など安全運転を促す。 【写真】〈関連〉運転手に注意を呼びかける「キッズゾーン」の路面標示=4日、薩摩川内市平佐町
キッズゾーンは、2019年に滋賀県大津市で園児ら16人が死傷した事故を受けて国が創設した。市町村が道路管理者や警察と協議して設定。県内ではのぼり旗で知らせている場所はある。学校の通学路などが対象のスクールゾーンと異なり、交通規制はない。 市によると、路面標示は2保育施設の要望を踏まえ、周辺の市道8カ所に設置した。園から原則500メートル内で、散歩などで園児が通る道の中から車の通行量や速度を考慮して選んだ。 同市平佐町のせんだい幼稚園周辺では、近くの公園までの道などを設定した。園によると、周辺は住宅街だが、スピードを出して通り抜ける車もいるという。田原慎也園長(42)は「安全運転は子どもだけでなく、地域全体にとってプラスになる」と期待した。 市子育て支援課の前門宏之課長は「キッズゾーンに限らず、保育施設周辺では減速など安全運転を心がけてほしい」と呼びかけた。
南日本新聞 | 鹿児島