オノノジュ慶吏&佐藤耕太、2トップのゴールで前橋育英、好スタート 全国高校サッカー
◇29日 第103回全国高校サッカー選手権大会1回戦 前橋育英(群馬)2―0米子北(鳥取)=駒沢陸上競技場 前橋育英が、ナイジェリア人の父を持つFWオノノジュ慶吏(3年)の2年連続チーム大会第1号で先制。2トップを組むFW佐藤耕太(3年)が追加点を挙げて、好スタートを切った。 1回戦屈指の好カードは前半19分にエースのオノノジュが0―0の均衡を破った。右サイドのDF滝口眞大(2年)のクロスに背番号8が素早く反応。右足を伸ばしてゴールネットを揺らした。 「自分が足を伸ばしてゴールしてから、みんなの緊張も解けた。チームの士気も上がって勝ちにつながったと思う」と胸を張ったが、この日は相手選手との接触で腰を痛め、前半途中にピッチを退くアクシデントも。それでも、「(けがは)大丈夫」と言い、こんな決意を口にした。 「もう最後の大会なので、悔いのない選手権にしたい。ゴールを決められたことは大きい。次もその次もどんどんゴールを決めたいという思いが強くある」 今季のプレミアEASTでは10得点を挙げて得点王にも輝いた。オノノジュは「試合でゴールを重ねる度に、自分がチームのゴールゲッターだという思いが強くなった。みんなが必死につないでくれたボールを自分が決めたい」と、最後の選手権で得点王と優勝を両手につかむ。
中日スポーツ