【プレビュー】逆転優勝に向けて負けられない広島。J2降格決定の札幌とホームで激突 | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは11月30日から12月1日にかけて第37節が開催。エディオンピースウイング広島では、サンフレッチェ広島と北海道コンサドーレ札幌が激突する。
土曜日に開催された試合の結果を経て、迎える唯一の日曜ゲームだ。互いに意味合いが異なる試合となるが、勝ち点3を目指した激闘となることは間違いない。 今節が始まるまで広島は優勝の可能性を、札幌は残留の可能性を残していた。そんな中、土曜日に行われた柏レイソルとヴィッセル神戸の試合が引き分けに終わったことにより、広島は逆転優勝のチャンスが広がり、札幌はこの試合を前にしてJ2降格が決まってしまった。そういったこともあり大きく状況が変化した中で迎える一戦となる。 広島としては優勝の望みをつなげるために引き分け以上の結果が求められる。神戸が引き分けたため現在の勝ち点差は「4」。負けると追いつくことができないため是が非でも勝利が必要となるが、逆に勝ち点1以上を取れば、神戸との得失点差を考えると逆転優勝の可能性を残す。まずはホーム最終戦で勝ち点3を上積みしたいところだ。 また、今節は広島にとってどうしても負けられない理由がある。試合後に広島一筋で21年間を戦った青山敏弘の引退セレモニーが行われるのだ。今季限りでの現役引退を発表しているレジェンドを笑顔でセレモニーに向かわせるためにも、札幌を相手に会心の勝利を見せなければならない。今季の集大成と言えるようなパフォーマンスを見せることができるか。リーグ戦は連敗続きだが、最終ラインの大黒柱である佐々木翔を中心にしっかりとゼロの時間を続けながら攻撃面で変化をつけていきたい。 一方、J2降格が確定してしまった札幌としては、ここまでチームを支えてくれたサポーターのためにも勝利を目指したい。悔しい結果となったが、ここからは重いプレッシャーからは解放されることになる。そういう時こそ自分たちの最大限のパフォーマンスを見せることができるもの。失うものは何もない。チームの全力を持って広島撃破と行きたいところだ。 注目はチームの中核を担う駒井善成。攻守を支えるキーマンがチームを牽引して勝利に導けるか。ここぞでのパフォーマンスに期待だ。 両者の状況は大きく異なるがどんな結果が待っているのか。注目の試合は12月1日14時キックオフだ。