ゲーム業界の特許資産規模、ソニーが大差で首位に 侵害提訴で話題のセガ、任天堂もTOP5入り
知財分析ツールを提供するパテント・リザルトは13日、ゲーム業界における「特許資産規模ランキング」の最新2024年版を発表した。同調査によると、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が首位を獲得。2位にグリー、3位にバンダイが続いた。 【画像】主要ゲーム企業が軒並みランクイン、資産規模ランキングTOP10【表】 調査は2023年4月から2024年3月までの1年間に登録された特許を対象に実施。その結果、首位はSIEとなり、規模は2位の6666.7を大きく上回る9391.0だった。PlayStationの展開を行う同社は「新型デバイス上でもソフトウェアが適切に動作するかどうかの後⽅互換性をテストする技術」といったゲームハードに関する技術や「ネットワーク遅延に影響されずにライブ感のある⾳楽演奏及び録⾳ができる⽅法」が評価された。 次いで2位にはスマートフォン向けゲームを開発するグリーがランクイン。「動画視聴者の視聴⾏動に基づいて動画配信者のゲームプレイを制御するコンピュータプログラム」や「仮想空間上のキャラクタの外⾒変更機能を持つ情報処理システム」に関する技術を保有する。 3位のバンダイは「カラオケ機能だけでなく、歌唱部分と伴奏部分を組み合わせて楽しむことができる楽曲再⽣玩具」や「形状を変えられる部品構造を持つ、興趣性の⾼い幼⾍型の玩具」があり、ホビーも展開する総合IP企業としての強みが見える。 そして4位には過日にバンク・オブ・イノベーション(BOI)社を特許侵害で提訴したセガが、5位には同じくポケットペア社を提訴した任天堂が続いた。それぞれ「プレイヤの抽選に対する期待感及び抽選ゲームの興趣性を向上させるゲーム装置」「所有コンテンツと⾮所有コンテンツを視覚的に区別可能な表⽰を⾏うことの出来る情報処理システム」などがあった。 ここでは企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計している。 なお、詳細なランキングデータは同社から5万円(税抜)で提供されている。 Copyright © Patent Result Co., Ltd. All Rights Reserved.
編集部 経済・社会担当