埼玉・群馬県境で空港整備を検討している「上武連携構想」が勉強会 「空飛ぶクルマ」をテーマに講演 今回は埼玉の寄居町、小鹿野町、皆野町、群馬の榛東村、吉岡町が初参加
埼玉県北部と群馬県南部の「上武地域」といわれる両県境の自治体が空港整備を検討していることを受け、第3回上武連携構想勉強会が11月27日、本庄市役所で行われ、国土交通省航空局安全部無人航空機安全課無操縦者航空機企画室の甲斐健太郎室長が「空飛ぶクルマの実現に向けた環境整備」をテーマに講演した。 空港整備へ向け連携する埼玉・群馬県境自治体の地図【写真2枚】
2022年に本庄市と前橋市を幹事とし、広域連携による振興策、経済圏としての発展、交通網整備、防災・減災などに取り組む「上武連携構想」を立ち上げ、勉強会を開いている。当初は埼玉県側が本庄市、深谷市、美里町、神川町、上里町、群馬県側は前橋市、高崎市、伊勢崎市、藤岡市、玉村町で構成。今回は埼玉県側で寄居町、小鹿野町、皆野町、群馬県側で榛東村、吉岡町が初参加となった。 甲斐室長は空飛ぶクルマについて電動化、自動化、垂直離着陸などを特徴とする次世代の空の移動手段と紹介。都市部での送迎サービス、離島や山間部での移動手段、災害時の救急搬送などの活用が期待される。国内外で機体の開発が進み、試験的サービスの実施が検討されるなど、40年時点で市場規模は約150兆円と予測されている。「来年の大阪・関西万博で空飛ぶクルマの実現に向けて、本年度末までに交通管理を行う体制を整備したい」と話した。