2~5億円の損害推計…荒廃する韓国・同徳女子大、共学化を巡る対立激化
【11月29日 KOREA WAVE】韓国・同徳女子大学のキャンパスが荒廃した状態にある。26日午前10時、同大学の正門では警備員が「学生証がない場合は入構できない」と外部人の入場を制限していた。正門の警備体制は先週よりも強化され、警備員は1人から3人に増員され、一部の入り口は閉鎖されている。 学内には「共学反対」や「民主同徳」などのスプレー落書きが至る所に見られる。悪天候にもかかわらずペイントは洗い流されておらず、清掃用品の姿もなかった。さらに、弔花が雨風で倒れており、学生はそれを跨いで道を通る様子が見られた。 教室の占拠が解除された建物はあるものの、授業を受ける学生の数は非常に少なかった。オンライン授業と対面授業が混合で実施されている影響もあり、中央図書館の利用者もほとんどいない状況だった。 「共学転換反対」を掲げる学生たちと学校側の交渉は平行線をたどっている。21日に開催された2回目の学生代表と大学側の会談では、共学転換議論の一時停止を条件に授業再開に合意したが、再び議論は振り出しに戻った。 学校側は、学生の抗議行動による損失額を24億~54億ウォン(約2.6億円~約5.8億円)と推計しており、2024年就職博覧会の中止や施設損傷、清掃費用などが含まれている。具体的な損害賠償請求先や方法についてはまだ明確にされていないが、大学側は清掃や復旧作業に向けて損失額の再調査を進める予定だという。 学校関係者は「まずは本館の占拠を解消し、その後に学生側と協議を続けたい」と述べたが、次回の会談日程は未定だ。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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