中国・習近平国家主席がマカオに対する3つの期待示す
中国の習近平国家主席が12月18日から20日まで3日間にわたってマカオを訪問している。 訪問2日目の19日、習氏は午前から午後にかけてマカオ科技大学で学生・教員らとの交流、一国二制度実践の新モデルとしての横琴広東マカオ深化協力区の視察、マカオ社会各界の代表者らとの面会、以前マカオ特別行政区行政長官を務めた何厚鏵(エドモンド・ホー)氏及び崔世安(フェルナンド・チュイ)氏との会談を行った後、夜にはマカオ特別行政区主催の歓迎晩餐会及びマカオ特別行政区成立(マカオ返還)25周年記念ガライベント出席した。 習氏は歓迎晩餐会で重要講話を発表。マカオは一国二制度という独特の優位性を持ち、発展のための強固な基盤を築いており、国家建設、民族復興の力強い追い風に乗って、マカオはより高く飛翔し、より遠くへ進み、さらなる発展を実現する条件と能力を備えているとし、マカオに対する3つの期待を示した。
習氏が示した3つの期待はいずれも中国の成語にちなんだもので、下記の通り。 1. 登高望遠 未来に目を向け、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)建設などの国家発展戦略へ積極的に関わり、国際的な舞台でより大きなインパクトを与えること。 2. 海納百川 祖国とマカオを愛する旗印のもと、いっそう開放的で寛容になり、団結力を発揮し、広く才能ある人材を集めて、共により良いマカオを築くこと。 3. 鋭意進取 進取の気性に富み、より精力的に行動し、勇気を持って敢然と変化と革新に取り組み、一国二制度の優位性を存分に発揮し、マカオの発展の新局面を切り開くこと。
習氏と共にマカオ入りしている夫人の彭麗媛教授は19日、マカオ半島の旧市街(歴史市街地区)にあるマカオの歴史や文化を展示するマカオ博物館を参観に訪れ、館内で地元の学校に通う児童・生徒らとの交流やマカオ名物の伝統菓子として知られるアーモンドクッキー作り体験を行った。 習氏と夫人は20日、マカオの祖国復帰(返還)25周年祝賀セレモニー及びマカオ特別行政区第6代政府就任式に出席し、午後にマカオを離れる予定となっている。