“ミレニアム世代”安田祐香「全体的にいいと思う」ホールアウト時点で3位と悲願初Vへ好位置に
<国内女子ゴルフツアー:資生堂レディース>◇第2日◇29日◇神奈川・戸塚CC西C(6697ヤード、パー72)◇賞金総額1億2000万円(優勝2160万円) 【写真】氷のうで首元を冷やす安田祐香 前週2位の安田祐香(23=NEC)が、ホールアウト時点で3位と、初優勝を目指す最終日を好位置で臨む可能性が高まった。首位と5打差の17位から出て、5バーディー、1ボギーの68と4つ伸ばし、通算6アンダー、138。ホールアウト時点で8アンダーの首位桑木志帆との差を2打に縮め、7アンダーの2位堀琴音に次ぐ好位置で、予選ラウンドを終えた。 前半は2番パー5でバーディーを先行させた。フェアウエーからの第3打を2・5メートルにつけて、最初のバーディーを奪取。直後の3番パー4で、第2打をグリーン右のバンカーに入れ、第3打を1・5メートルにつけたが、決められずにボギーとした。それでも4番パー4でバウンスバック。ピン手前5メートルのバーディーパットを決めると、その後はパーを並べ、1つ伸ばして3アンダーとし、8位で折り返した。 後半に入ると11番パー3、12番パー4で連続バーディーを奪い、一気に2位に浮上した。11番はティーショットを3メートルにつけ、12番は10メートルのパットを決めて伸ばした。この時点で7アンダーの首位桑木に2打差と迫った。勢いを途切れさせたくない13番パー5では長い5メートル、14番パー3は2メートル近いパットを決めてパーセーブ。16番パー5は、残り108ヤードからの第3打を30センチにピタリと寄せて伸ばした。 ホールアウト後は「すごく調子がいいとかではないけど、うまくまとめられているのは全体的にいいと思います」と、手応えを口にした。好スコアを続けている要因としてはパッティングを挙げた。「読みも合っている。4月ぐらいから、パターとちゃんと向き合うようにしている。パターがうまい選手と比べると『何でだろう』と考える。練習量は変わっていないけど、自分のフェースがどこを向いているとか、シンプルなことに注目するようにした。スタンスを狭くして、しっかりミートできている感じがする」。グリーン上でスコアを伸ばすことができるようになり、精神的にも余裕が生まれた様子だ。 アマチュア時代は、17年の日本女子アマチュア選手権を、16歳で制するなど、00年度生まれ「ミレニアム世代」の筆頭格として、プロでの活躍を期待された。だが前週までプロでの最高成績は、昨季2度と今季1度、計3度の2位止まり。同世代の古江彩佳、西村優菜、吉田優利が国内ツアーで優勝を重ね、現在はそろって主戦場を米ツアーに移した。「優勝は目指すけど、自分のやりたいゴルフができたらいいな」。最終日のカギになるポイントとしては「リズムが速くならないことと、ティーショットを気持ち良く全部打てたら、自然とポジティブになると思うので、ティーショットを頑張りたい」と、前を向いて話していた。