実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
100%の充電量でいざ出発
偶然とはいえ、筆者の自宅の周りの時間貸駐車場に実証実験として200V 6kWhの普通充電器が5器も設置された。自宅の駐車場は幅と高さに制限があるので、多くのBEVは入らない。したがって時間貸駐車場に駐車するのだが、実証実験中の普通充電器は駐車場代を払えば、現在のところ無料で使用できる。これのおかげで自宅に普通充電器があることと同じような条件となり、100%の充電量で出発できるようになった。 この停めている間にエネルギーが100%になるというのは、嬉しいというよりも優越感すら感じる。まさにこれがBEVをもつ最大のメリットなのだと噛みしめている。このチャンスを活かして、BEVの最新モデルであるBYD「シール」で大阪へ2泊3日の電費テストを行った。 今回のBYD シール RWDの電費テストは、大阪でのユーザー取材を兼ねて行い、東京と大阪の往復は高速道路を利用。宿泊地は滋賀にある普通充電器のあるホテルに決めた。駐車中に普通充電することで出発時の充電量を100%とする作戦だ。
急速充電に頼らず、普通充電での長時間充電がポイント
今回のテスト車は、車両本体価格528万円(消費税込)のBYD「シール」のRWD(後輪駆動)車。ボディサイズは全長4800mm×全幅1875mm×全高1460mm、車両重量2100kg、モーターは最高出力312ps、最大トルク360Nmを発生。駆動用バッテリー容量は82.56kWh。満充電時の走行可能距離は640kmとなっている。スペック上では東京から大阪までは無充電で走破できることになっている。 前日の夜から普通充電器で充電し、オドメーター7005km。走行可能距離640kmでスタートした。東名、新東名ともに目立った渋滞はなく、新東名に入ってからはアダプティブクルーズコントロールを使用し走行していると、藤枝付近から雨が降り始めた。 そして、最初の休憩地である長篠設楽原PAに到着。オドメーター7261km。バッテリー残量54%、走行可能距離344kmとなった。この時点での走行距離と走行可能距離を足すと600km。エアコンも付けていて、ワイパーも作動させていることを考えると、なかなかの数値となっている。 新東名は渋滞なく通過したものの、本来のルートである東名が大渋滞。しかたなく遠回りにはなるが、伊勢湾岸道から新名神ルートを選択。こちらも豊田東ICから豊明ICまで40分の渋滞だったが、東名に比べれば短い。宿泊地の近江八幡に20時到着。到着時のオドメーターは7456km。バッテリー残量は17%、走行可能距離は107km。初日の走行距離は451km。走行可能距離は107kmだったので、合計すると558km。カタログスペックの87%という好成績だった。 宿泊するホテルに200V 6kWhの充電器が2器あり、誰も使用していなかった。充電を開始すると、満充電まで残り13時間23分の表示。翌日は10時出発なので、ちょうど満充電になる計算だ。 前日の雨が嘘のように天気は晴。普通充電器のおかげで、2日目も充電100%、走行可能距離640kmでスタート。この日は大阪への短い移動なので、充電はせずに終了。
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