【NFL】現役復帰したイーグルスWRロス、「引退したその日に間違いだったと分かった」
そこから再開した旅路の中で、ロスが最終的にたどり着いたのが5月3日から4日にかけて行われたイーグルスのミニキャンプだった。自分の道を切り開く必要があったロスは、ドラフト5巡目指名を受けたアイニアス・スミスや6巡目指名を受けたジョニー・ウィルソンといった新人WRと並んでトライアウトを受けている。
それでも、新たなチャンスにただただ感謝しているロスは、次のようにコメントした。
「俺の場合はドラフト10位以内で指名された。俺たちはいつも“トライアウトを受けなきゃいけないような状況になったら、おしまいだな”って話していた。でも、実際にその状況に直面すると、他に選択肢はない。チャンスをもらったとき、俺はたぶんこの世で一番幸せな人間だったと思う。ただただ感謝の気持ちでいっぱいだった。ここに来ることができてうれしかった。だから、“これはルーキーミニキャンプだ”なんて思わなかった。自分にとってもう一度フットボールをプレーする機会だと、そういうふうに考えていた。そういうふうに見ていたんだ。それがイーグルスのカナディアン(フットボールの)トライアウトだったとしても、俺は喜んでそこに参加して、意思も能力もあっただろう」
トライアウトに参加したことで、ロスがイーグルスでの滞在をより永続的なものにする機会は増えた。イーグルスはかつての実力を十分に見て、ロスに賭けることにしている。そして、ロス本人はかつて以上のスピードをコンスタントに発揮できると示すことで、イーグルスの判断が正しかったことを証明するつもりだ。
自分が以前と同じくらい速いと思っている理由を問われたロスは「前より速くなっていると思う」と返答。「そう言うのがおかしいのは分かっている。身体的に前と同じ感覚じゃないからこそ、より速くなっていると思うと言っている。俺がそう言うときに誤解しないでほしいんだけど、俺は4.22秒で走った。4.15秒とか言っているわけじゃない。単純に前より良い感じだから、コンスタントに速くなっていけると思うし、それが自分にとって一番大きなことだと思う」