“湯がき文化”のある兵庫県の名湯「湯村温泉」オススメ湯めぐりスポット[FRaU]
有馬や城崎など、全国的にも名高い温泉がひしめく兵庫県。貴族、武士、僧侶、文人、そして庶民と、時代や立場に関係なく、古から人びとは、こぞってこの温泉大国を目指しました。兵庫の湯をめぐってみれば、温泉好きな日本の姿が見えてくる? 今回は、「湯村温泉」をピックアップ。
“湯がき文化”のある湯村温泉
平安時代に開湯されたと伝わる湯村温泉。春来川のほとりに湧く高温の湯には重曹が多く含まれており、日々の暮らしの知恵として卵や野菜などを湯つぼで茹でる“湯がき文化”が長い間受け継がれています。
温泉以外の楽しみも
旅館とホテルが融合した和モダンな宿。伝統工芸品「豊岡杞柳細工」の照明など、兵庫の職人技を随所で感じられる。春来川沿いに位置する「かわの湯」では、初夏限定で河鹿蛙の美しい声が聞こえてくる演出も。 湧泉の宿 ゆあむ 美方郡新温泉町湯1610 日帰り入浴:なし チェックイン:15:00~19:00 チェックアウト:10:00
温泉をテイクアウト!?
「荒湯」の近くにある公衆浴場〈薬師湯〉は、肌がすべすべになるという源泉掛け流しの日帰り温泉。大浴場や露天風呂、サウナのほか、屋外広場の給湯蛇口からは温泉を持ち帰ることが可能。旅の土産は“美肌の湯”で決まり。 湯村温泉観光交流センター 薬師湯 美方郡新温泉町湯1604 営業時間:8:30~21:30(最終受付21:00) 定休日:毎月15日(土・日・祝日の場合は営業) 料金:大人700円、小人500円
全室温泉つき、至福の宿
蛇口をひねれば天然温泉が出る極楽の宿。客室の露天風呂はもちろん、ユニットバス、洗面まですべて温泉で、湯村名物“美肌の湯”が楽しめる。男女入れ替え制の大浴場や露天風呂、室温50~60℃の地熱低温サウナも必見。 ゆけむりの宿 朝野家 美方郡新温泉町湯1269 日帰り入浴:なし チェックイン:15:00 チェックアウト:10:00
湯村のまちの台所
慈覚大師によって開湯されたと伝わる湯村温泉の源泉。98℃の高温泉が毎分470ℓも湧き出しており、この湯で湯がいた野菜は鮮やかな色みになるという。源泉の熱を利用してつくられる「荒湯たまご」はこのまちの名物。 荒湯 美方郡新温泉町湯1248 営業時間:6:00~22:00(足湯) 定休日:なし 料金:無料
心ゆくまで温泉三昧
江戸時代初期に創業した老舗宿。お湯は大岩を用いた大浴場、庭園を望む露天風呂、ハーブ湯の露天檜風呂などバリエーション豊か。誰でも気兼ねなく温泉を楽しめるよう、バリアフリーのお部屋を用意する心づかいも。 佳泉郷 井づつや 美方郡新温泉町湯1535 日帰り入浴:あり チェックイン:15:00~18:00 チェックアウト:10:00 ●情報は、『FRaU S.TRIP MOOK 未来へつづく旅「神戸・兵庫」へ』発売時点のものです(2023年12月)。