【福岡ボート ルーキーシリーズ第18戦】原田才一郎がV まさかのV逸から4カ月 自分に勝って「格別」
ボートレース福岡の「ルーキーシリーズ第18戦・スカパー!JLC杯」は10日、第12Rで優勝戦が行われ、1号艇の原田才一郎(28=福岡)がインから押し切り、予選トップ通過からの王道Vで地元初優勝を決めた。 仕上がりは文句なしの節イチ。原田にとって最大の敵は自分自身だった。重圧を振り払ってコンマ08のスタートを決める。1マークはブイを外さず、イン先マイ。ウイニングランでは降りしきる雨とともに寄せられる歓声を気持ち良さそうに浴びた。 「今までの優勝とは違いますね。格別です。足は抜群でした。伸び寄りだけど出足、行き足も良かったし仕上がっていました」 4カ月越しのリベンジマッチだった。7月若松ルーキーシリーズでは優勝戦1号艇を手にしたものの、藤原碧生に差し抜けを許して2着。巡ってきた雪辱のチャンス。同じ失敗を繰り返すわけにはいかなかった。 「前日の夜から若松のことがずっとよぎって…。足には自信があったのでメンタル勝負でしたね」 当地新鋭戦の覇者は、のちにSG、G1で活躍する選手の名前が並ぶ。「今度は後輩たちに自分が背中を見せていかないと。来年は記念に行きたいですね」。強豪福岡支部の系譜を継ぐ看板レーサーとして成長を続ける。 ◇原田 才一郎(はらだ・さいいちろう)1996年(平8)10月18日生まれ、福岡県出身の28歳。122期生として18年5月、若松でデビュー。1走目で水神祭を挙げる。23年2月とこなめでデビュー初優勝。通算24優出4V。主な同期に中亮太、畑田汰一、中村日向ら。1メートル66、52キロ。血液型A。