「お酒代わりの潤滑油に」ノンアル強化で新組織 サントリー事業方針発表
サントリーは24日、ノンアルコール飲料事業の強化を盛り込んだ来年の事業方針を発表した。健康志向や家飲みの定着でノンアル飲料の需要が高まっており、新商品の市場投入や組織の新設でノンアル飲料の売り上げ前年比14パーセント増を目指す。 来年3月にグループを束ねるサントリーホールディングス社長就任が決まった鳥井信宏社長は同日、東京都内で開いた記者会見で、ノンアル飲料事業の強化について「健康需要の高まりや気兼ねなくお酒の気分を楽しみたい顧客がいることを背景に、ノンアル飲料の需要は年々高まっている」と説明。「潤滑油としてお酒は非常に大切だ。お酒の代わりの潤滑油になればいいということでノンアルを強化する」と話した。 具体的には、これまでビール、スピリッツ、ワインの3本部にそれぞれ置いていたノンアル担当を新組織「ノンアル部」に統合。来年1月に機能性表示新商品「のんある酒場 レモンサワープラス ノンアルコール」、4月に新たな需要を喚起する新商品、秋にはお酒の本格感を追求した新商品を発売する。