よく眠れない原因は「自律神経の衰え」 加齢に伴う睡眠不足を解決するポイント
体をほぐして自律神経を整える
私たちの自律神経は、交感神経と副交感神経がうまく切り替わることで正常に働きます。仕事や家事で活動しているときは交感神経が、リラックスしているときは副交感神経がオンになっている状態です。 通常、夜になると副交感神経のスイッチが入ります。ところが、忙しい現代人には、そのバランスが崩れて、夜になっても交感神経が活性化したままの人が多いようです。したがって、副交感神経のスイッチをちゃんと入れることが、安眠の大きなポイントになります。そのためにできることを紹介しますね。 1. 目を温める 体の中でも、特に副交感神経が集まっているのは、目、耳、首の後ろ、腰などの部位。そのうち、簡単にリラックス効果を得るには、目を温めることがおすすめです。電子レンジで温めるホットアイマスクを活用するといいでしょう。 仕事が忙しくて眠れないとき、「ホットアイマスクか、熱冷まし用の冷却シートか、どちらを貼るか迷う」という人が多いですが、これは自分の状態によって使い分けることが大切です。 「神経がピリピリして眠れないならおでこに熱冷まし用の冷却シート」「眼精疲労や、こめかみがこって眠れないなら、ホットアイマスク」というふうに使い分けてください。 2. 体(筋肉)をほぐす 自律神経は背骨に沿って集中的に走っているので、肩こりや腰痛があると自律神経の働きが悪くなりがちです。内勤の方、特に長時間同じ姿勢で仕事をすることが多い方ほど、背中をほぐすことを心がけてほしいです。 入浴で血行をよくするほか、凹凸のついたフォームローラーやストレッチポールなどの器具を使って首や背中をほぐしてみてください。これなら整体やマッサージに行かなくても、帰宅時間が遅くても、テレビを見ながら気軽にできます。同じく自律神経に作用すると言われている、アロマも併用するといいですね。 また、眼精疲労があるときは耳の上あたりの側頭筋がこっていることも多いので、シャンプーのときにマッサージブラシを使って、頭皮をほぐしておくといいでしょう。これも質のいい睡眠につながります。 私は、睡眠コンサルやセミナーで「筋肉のこりは、心のこり」とお話することがあるのですが、筋肉はストレスによってもこることがあるので、毎日、こった筋肉をほぐすことが大切です。
ヒラノマリ(スリープトレーナー)