賞金ランキング1位の平田憲聖「ここまで来たら賞金王を獲りたい」【国内男子・ゴルフ日本シリーズJTカップ/直前情報】
今週木曜日からJGTOの最終戦、ゴルフ日本シリーズ JTカップ(7002Y・P70)が開催される。一足先にシーズンを終えた女子ツアーでは、2戦を残して竹田麗央の賞金女王が決定したが、男子は最終戦までもつれこんでいる。 賞金王に一番近い男・平田憲聖のドライバー正面連続写真(撮影/大澤進二)
24歳最初の思い出に「賞金王」!?
今季、7月のセガサミーカップから9月のパナソニックオープンまでの約2カ月で4勝を挙げ、長らく賞金ランキングトップを走っている平田憲聖。昨年は賞金王の中島啓太と8000万円差で6位、1位の選手を追いかけることがほとんどだったが今年はその立場が逆転。既に約1億1244万円の賞金を稼いでいるが、2位の金谷拓実も約289万円差に迫っている。このまま最後まで逃げ切れることができるのか、多くのゴルファーが注目していることだろう。 「賞金王って、“1年間いちばん上手かった選手“というか……。ツアーに出ている選手なら誰しもが獲りたいタイトルだと思いますし、それを獲るのは本当に難しいことだと思います。でもここまで来た以上、自分にとってすごく意味のあるタイトルだと思うので、獲りたいなと思います。あと1試合で決まるというので、もうやるしかないっていう気持ちです。ただ、賞金王を狙ってこの大会に挑むという気持ちではなくて。大会で上位に入って優勝争いするということが賞金王にも繋がってくると思うので、そういうことを意識してプレーしたいと思います」 練習日の今日、平田はインコースの9ホールのみラウンド。「1年ぶりにここに帰ってきたけど、グリーンの傾斜が強くて本当に難しいと思います。でも、飛ばせばいいというコースではないし、どちらかというと自分に合っているコースだと思うので頑張りたいです。毎年、ショートゲームやパッティングが上手い人が上位に来ているイメージなので、いいときの自分のゴルフができれば噛み合ってくれるかなと」 毎年ボギーが続出し、バーディがなかなか出ないことで有名な最終ホール18番のパー3は、「特に難しいですね。想定できるようなシチュエーションは全部練習して、しっかり備えたいです。今日の感じだとグリーンに乗せないのが一番いいのかな」と、グリーンに手を焼いている様子。練習ラウンドでは、グリーン奥に立ってボールを落とし、転がっていく様子を動画に収める姿も。ただ落としただけのボールは15~20mほど転がっていった。 気になる今回のペアリング、初日は賞金ランキング1~3位が同組に。平田憲聖、金谷拓実、今平周吾が11時にスタートすることになっている。 「目の前で見えていた方がやりやすいと僕は思うので、それを楽しみながら初日プレーしたいですね」 最終戦に向けて意気込みを語ってくれた平田だったが、実は今日11月26日は24歳の誕生日。「みんなにおめでとうと言ってもらえるのは嬉しいですね。普通に過ごしていると誕生日のことは忘れてしまうので、今週はいい一週間にしたいです」と笑顔で語った。 24歳最初の“勝ち”をJTカップで挙げられるのか、見事逃げ切り賞金王のタイトルを獲るのか。木曜日から始まる最終戦に是非注目を。
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