【多忙な社長の健康法と時間割】散歩やホットヨガで健やかなメンタルをキープ／アルページュ（アパレル企業）野口麻衣子さん
200名を超えるスタッフを率いるアパレルメーカーの社長であり、プライベートでは2児の母でもある野口麻衣子さん。多忙な中、どんな時でもいい判断を下せるよう心身ともにいい状態を保ちたい、と考える野口さんが実践していることとは？
超多忙な経営トップの健康法が知りたい！
社長、体のために何してますか？ 「散歩やホットヨガで、健やかなメンタルをキープ！」 野口麻衣子さん（アルページュ） ◆1974年生まれ。’97年立教大学社会学部卒業後、アパレル企業で1年働いたのち、両親が創業したアルページュに入社。人気ブランド、アプワイザー・リッシェの前身ブランド立ち上げに携わる。2017年に代表取締役就任。200名を超えるスタッフを抱え、カデュネ、マイストラーダ、リランドチュールなど人気ブランドを数多く持つ企業に成長させる。’98年に結婚後、’08年に第1子、’16年に第2子を出産
「料理は『つくりおき.jp』というサービスを利用。1週間分のお惣菜が月曜日にまとめて届くシステムで、ごはん作りに追われるストレスがなくなりました」
1～2年、メイクや髪型が変わらないときは要注意
ご両親が創業したアパレル会社を受け継ぎ、大きなブランドに育てた野口麻衣子さん。社長であり、2児の母でもある彼女の朝は多忙だ。 「朝5時半に起きて、お弁当と朝ごはんを作ったら長男を起こします。次に次男を小学校に送り出すタイミングで、私と夫も一緒に駅まで見送り、そのあと30分くらい二人で散歩をするのが日課です」 散歩といっても早歩き。コロナ禍の頃から続けているそう。 「ストレスがたまるときの脳の働き方に興味があって、スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンの『運動脳』や『ストレス脳』を読みました。そうしたらただ歩くより、心拍数が上がる程度の早歩きのほうがストレス解消に有効だと書いてあって。実際、早歩きすると、詰まっているものが流れていく感じがあります。今年の夏は暑かったので、毎日汗びっしょりでしたけれど、帰宅してシャワーを浴びると、すっきりした気分で出社できるんですよね」 ストレス解消にこだわるのには、理由がある。 「仕事の上で決断することが、社長としての私の重要な役割。だからどんなときもいい判断が下せるように、心身ともにいい状態を保つ、ということにすごく興味があります。自分が調子の悪いとき、どうしたら気分を上げることができるか、ということも把握しておきたい」のだとか。 昨年ジムに入り、ホットヨガを始めた。 「ホットヨガって、サウナみたいな浄化作用があって、少しだるいなというときに行くと、体が軽くなって気分よく帰れます。また毎週金曜の夜には、鍼（はり）にも行っています。腰を悪くしたのがきっかけですが、毎週通うことでよくなりましたし、ちょっときついなと、精神的に落ちたとき、鍼に行くと全身の巡りがよくなって、気持ちも上がるんです」 休日は、夫婦二人でドライブするのもいい気晴らしに。 「子どもたちだけで、お留守番ができるようになったので、夫婦の時間が持てるようになりました。好きな音楽を聞きながら、流れる景色を見ていると、いい息抜きになります。また散歩と一緒で、同じ方向を向いてしゃべると、いろいろなアイデアが出てくる。リラックスしているからかもしれないですね」 一方、美容に関しては、アップデートできているかどうかが、メンタルのバロメーターになっているそう。 「ジェルネイルがぼろぼろだったり、1～2年、メイクや髪型が変わっていないときは要注意。できるところから対処するようにしています。例えばメイクだったら、百貨店の化粧品売り場に行って、フルメイクしてもらうんです。ブランドは特に決めていません。時間もないし、せっかちなので（笑）、空いているお店に入ります。フルメイクしてもらうと、使う色からアイカラーの入れ方まで、トレンドを全部教えてくれますよね。そして、やってもらったとおりに、商品を買います」 人がすすめてくれるものを選ぶことで、新しい発見があると言う。 「この年齢になると、自分のスタンダードがあって、服でも何でも選ぶものが決まっている。でも、それでは広がりがないですよね。一方、それとは違うものを人はすすめてくれるので、面白い。私はもともと頑固なところがあるのですが、年齢とともに柔軟でいることの大切さを感じています。いい意味で、人から影響を受けて変わっていけたらいいなと思っています」
